中日・松坂、OP戦最終登板は5回6安打3失点 打者では2打席ノーヒット

松坂大輔が5回6安打3失点でマウンドを降りた
松坂大輔が5回6安打3失点でマウンドを降りた

3回まで無失点投球も、4回に4長短打を集められて3点を失った

 中日の松坂大輔投手が25日、オープン戦最後のマウンドに上がった。ナゴヤドームで行われたロッテ戦。この日がオープン戦3試合目の先発となった右腕は予定の5回を投げて93球。6安打3四球3失点という内容だった。

 開幕2カード目となる4月4日の巨人戦(ナゴヤD)の先発が有力視されている松坂。この日は、その開幕ローテ入りを確定させる試金石となるマウンドになった。

 初回、右腕はほぼ完璧な立ち上がりを見せた。先頭の荻野貴司を142キロの真っ直ぐで詰まらせて二ゴロに打ち取ると、続く藤岡裕大は125キロのスライダーで遊ゴロ。最後は中村奨吾を136キロで右飛に斬ってとり、三者凡退で片付けた。

 2回は先頭の井上晴哉を139キロで完全に詰まらせて遊飛。鈴木大地には141キロを弾き返され、左中間を破る二塁打を打たれたものの、続く菅野剛士を右飛に。さらにタッチアップで三塁を狙った鈴木大地を右翼の平田良介が好送球で刺した。この回、走者は許したものの、結果的に3人で斬って取った。

 3回には2つの四球で走者を背負ったものの、無失点を続けた。だが、打席に立って二ゴロに倒れた後の4回にロッテ打線につかまった先頭の藤岡裕に右中間への二塁打、中村に右前安打と連打を許すと、1死二、三塁から鈴木に右翼線への2点適時打。2死二塁で福浦にも左翼線への適時打を浴び、この回は3点を奪われた。

 4回裏に味方打線が反撃。1死からビシエドが右中間を破る二塁打を放つと、高橋の左前適時打でまず1点。さらに四球で2死一、二塁となり、松井雅が左前適時打を放って、もう1点を返した。なおも2死一、二塁のチャンスで、松坂がこの日の2打席目に。フルカウントまで粘ったものの、最後は詰まった遊ゴロに。スタンドのファンからは大きなため息が漏れた。

 球数は4回終了時点で86球に達していたが、5回もマウンドに上がった松坂。先頭の荻野貴は左飛。藤岡裕には右前安打を許したが、盗塁を松井雅が阻止して2死となると、最後は中村を二飛に打ち取った。この回を無失点に封じると、スタンドからは大きな歓声と拍手が起きた。6回に入るところで、森繁和監督は球審に投手交代を告げ、右腕は5回で降板。2番手で吉見一起投手がマウンドに上がった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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