前田健太、OP戦ラスト登板は5回2失点 「完璧過ぎると、逆に不安になる」

エンゼルスとのオープン戦に先発したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
エンゼルスとのオープン戦に先発したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

コザート、トラウトに2本のソロ本塁打を浴びるも、失点はこれだけ

 ドジャースの前田健太投手が25日(日本時間26日)、シーズン開幕前最後の調整登板となるエンゼルスとのオープン戦に登板した。先発マウンドに上がると、2本のソロ本塁打を浴びたものの、5回を投げて4安打2失点。5つの三振を奪い、上々の投球内容だった。

 現地時間の18時過ぎに始まった敵地でのエンゼルス戦。久々のナイトゲームでの登板となった前田は「しっかりイニング数も投げることが出来ましたし、球数少なくバッターと勝負することが出来た。いい調整になったと思います。久しぶりのナイターで、気温も凄く低かった。それを経験できたのも良かったのかなと思います」と、最後のオープン戦を振り返った。

 初回はキンズラー、トラウト、アップトンを空振り三振に仕留め、ほぼ完璧な立ち上がりを見せた右腕。2回にコザートに先制のソロ、4回には先頭のトラウトに左中間へのソロ本塁打を被弾した。それでも、失点はこのソロの2点だけ。エンゼルス打線を4安打に封じ、5回までに要した球数も67球という少なさだった。

 トラウトに打たれた本塁打は、ワンバウンドのボール球にしようとしたカーブがストライクゾーンにいってしまったもの。「ホームラン2本はミスしたボールを打たれてしまったので、シーズンではああいうボールを減らしていかないといけない。それ以外のボールは良かったと思う。いい準備が出来ました」と反省と手応えを口にした前田。

 67球で5回を投げ抜いたことで「球数少なくイニングを投げていけるというのは、いいことだと思う。抑えても、打たれても少なくいけるように、打たれても少なくいければ、ゲームを作っていけると思う。去年は悪い時は打たれてるときはどんどん球数多くなって、慎重に慎重にと悪い方向にいっていたので、そういうところ意識しながら、打たれてもどんどん勝負していくのが課題だったので、それがここ最近は出来ているのかなと思います」と収穫も口にした。

 昨季のオープン戦最後の登板となった、同じエンゼルスとのオープン戦では3回をパーフェクトに抑えていた右腕。1年前を引き合いに出し「去年は最後の登板が完璧過ぎたんで、これくらいがいいのかな、と。完璧すぎると、逆に不安になるんで、いい感じで投げることが出来たのかな、と」と報道陣の笑いも誘った前田。シーズン開幕を目前に控え、戦いに向かう準備は整ったようだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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