米メディアが大谷の“開幕マイナー”推す理由「ゆっくり適応は間違ってない」

エンゼルス・大谷翔平【写真:田口有史】
エンゼルス・大谷翔平【写真:田口有史】

いまだ“開幕マイナー”を推す声「マウンドと打席で苦しんでいる」

 エンゼルスの大谷翔平投手は、メジャー移籍後初のスプリングトレーニングで投打両方で苦しんだ。“和製ベーブ・ルース”として期待を集める二刀流は、適応段階のオープン戦では結果を残せず。29日(日本時間30日)のシーズン初戦(敵地アスレチックス戦)は目前に迫っているが、米メディアではマイナーでの開幕を推す声が未だに上がっている。

「ショウヘイ・オオタニはエンゼルスの開幕ロースターに入るのだろうか?」と特集したのはESPN。開幕ロースターや先発ローテーションをまだ発表していないエンゼルスで注目されているのは、大谷の処遇だ。

「ロサンゼルス・エンゼルスは次の2、3日で困難な選択を迫られることになるのか。ショウヘイ・オオタニは開幕日のロースター入りを果たすのか? OK、もしかすると楽な決定かもしれない。結局のところ、オオタニはスプリングトレーニングの試合の限定的な出場で、マウンドと打席で苦しんでいる」

 記事ではこう伝えている。大谷は24日(日本時間25日)にマイナーとの紅白戦に登板。マイク・ソーシア監督は「素晴らしい投球」と評したが、85球中ストライクは47球で、5四球、1死球、暴投2と、制球に苦しんだというデータを特集では紹介。直球のスピードも時速92~94マイル(約148~151キロ)で、それまでの試合に比べるとダウンしているとも指摘している。もっとも、本人はこの登板をスプリットの“テスト”と位置づけ、決め球を意図的に多く投げていたことを明かしていた。

 ただ、壮絶な争奪戦を勝ち抜いて二刀流を獲得したエンゼルスにとっては、キャンプで本領を発揮できていない大谷に“開幕マイナー”を宣告しずらい状況だと、ESPNは推測している。

「彼をゆっくりと適応させることは何も間違っていない」

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