平野佳寿、セットアッパーで開幕 監督「ブルペンに厚みもたらしてくれる」

ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:田口有史】
ダイヤモンドバックス・平野佳寿【写真:田口有史】

クローザーはボックスバーガー、平野は「ずっと中継ぎの方が長かった」

 ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は27日(日本時間28日)にブラッド・ボックスバーガー投手を今季のクローザーに任命した。オリックスから移籍した平野佳寿投手はメジャー開幕をセットアッパーとして迎えることになるが、冷静に受け止めている。

「最初はそう(セットアッパー)だと思っていました。9回へのこだわりはない。全然どこでも大丈夫です」

 平野はインディアンスとのオープン戦が行われた27日、静かに語った。前日はオープン戦9試合目にして初めて9回に登場。宝刀スプリットで三振を奪うなど3者凡退の好投を見せていた。だが、この日の記者会見でロブロ監督はレイズからトレードで獲得したボックスバーガーのクローザー就任を発表。オープン戦は6試合登板で防御率1.50と好成績をマーク。ロブロ監督は「簡単にゲームを締めくくることができる」と信頼を寄せている。

 平野は中継ぎの役割となること直接、通達されていた。昨季まで所属したオリックスでは“絶対守護神”だったが、セットアッパーの役割に不安はない。

「ずっと中継ぎの方が長かった。抑えの人が調子が崩して僕が抑えになった。だから、大丈夫です。いつものように呼ばれたら投げるだけ」

 戦況を見ながら準備することには慣れている。

 ロブロ監督は、昨季防御率1.72とセットアッパーとして活躍した右腕アーチー・ブラッドリー、平野、ボックスバーガーの3人で誰をクローザーにするか、人選を悩んだ経緯を説明。新加入の平野については「ブルペンに厚みをもたらしてくれる」と称賛した。

 昨季25ホールドのブラッドリー、14年のパ・リーグのセーブ王・平野、15年のア・リーグのセーブ王・ボックスバーガーという盤石な布陣で、Dバックスは強力な勝利の方程式を確立することになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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