ロッテ井上、待望の覚醒なるか 2度目の開幕4番抜擢「やってやろうか」

ロッテ・井上晴哉【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテ・井上晴哉【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

3日前に井口監督からアドバイス、ロングティーで打撃修正

 ロッテの“アジャ”井上晴哉内野手が、人生2度目の開幕スタメン4番に決まった。井口資仁監督は29日、ZOZOマリンスタジアムで行われた練習で、開幕戦となる30日・楽天戦の先発オーダーはオープン戦最終戦だった25日・中日戦と同じ先発メンバーでいくと明言した。

 アジャ井上にとってはルーキーだった2014年3月28日のソフトバンク戦で、開幕4番・指名打者に抜擢されて以来4年ぶり2度目になる。4番抜擢を聞くと「新人の頃を思い出すなあ…」とアジャ。14年のオープン戦は15試合で打率.435、2本塁打を記録し、ドラフト制導入後初となる新人での首位打者が評価された。今季は打率.200で1本塁打とルーキーイヤーの華々しさはないが、新外国人ドミンゲスが適応に時間を要しているため、和製大砲に期待が託された。

「(腰の故障で)角さんがあんな状態は痛いが、やってやろうかという気持ちは芽生えた。(開幕投手の則本の)強い球を打ち返す。打ち負けないこと。(それと)変化球はいっぱいあるが、ボール球を振らずシンプルにいく」

 井口監督は現役時代に同じ一塁を守ったこともあり距離感も近く、誰よりも井上の状態を知っている。3日前に指揮官から「(打撃フォームが)小さくなっている」とロングティーでの修正をアドバイスされ、29日の練習から早速アドバイスを取り入れた。「最近(自分の打撃フォームを)ビデオで見たら、やはり小さくなっていた」と話し、下半身主体の大きなフォームを身体に沁み込ませるにはうってつけの練習を重ねた。

 例年オープン戦から開幕直後の4月までは好調だが、いつの間にかファーム行きとなるなど、1軍に定着しきれないことが伸び悩みの原因になっている。「(井口監督の下で)何より明るくやれている」と言う井上の本当の覚醒が待たれる。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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