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自責5で勝率0%、開幕勝利でカード勝ち越し70% 全ては開幕投手が握っている?

いよいよ2018年シーズンが開幕する。開幕戦の先発、開幕投手は、多くの場合そのチームのエースが務める。長い戦いの幕開けに、もっとも信頼できる投手をまっさらなマウンドに送る。儀礼的な意味合いもあるだろうが、勝つための采配だという見方もできる。開幕戦の勝敗は、143試合のうちのたかが「1勝」「1敗」と侮るには、少し重た過ぎるからだ。

楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】
楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】

開幕投手が直接的な勝ち負けを左右する

 いよいよ2018年シーズンが開幕する。開幕戦の先発、開幕投手は、多くの場合そのチームのエースが務める。長い戦いの幕開けに、もっとも信頼できる投手をまっさらなマウンドに送る。儀礼的な意味合いもあるだろうが、勝つための采配だという見方もできる。開幕戦の勝敗は、143試合のうちのたかが「1勝」「1敗」と侮るには、少し重た過ぎるからだ。

 2005年から2017年までのパ・リーグのデータでは、開幕戦に勝利した場合の開幕カードの勝ち越し率は約70パーセント。反対に敗北した場合の勝ち越し率は、約16パーセント。開幕戦の勝敗が、スタートダッシュに大きな影響を与えていることが分かる。

 開幕投手の責任は重く、エース格がその大役を任されるのも自然な流れと言えるわけだが、どんな一流の投手にとっても開幕戦は難しいものだ。今回は、開幕投手がどのような働きをすればチームは幸先の良いスタートを切ることができるのか、2005年から2017年までのパ・リーグの開幕投手のデータをもとに考えていく。

図1・2【写真提供:(C)PLM】
図1・2【写真提供:(C)PLM】

 2005年から2017年のパ・リーグの開幕戦においては、76.9パーセントの割合で、先発に直接勝ち負けがついた。先発以外に勝ち負けがついたのは、わずか23.1パーセントである。つまりそれだけ多くのケースで、1人の開幕投手が開幕戦の展開を左右してきた。

 ではここで、図1を見てほしい。縦軸は開幕投手の数を表し、横軸は投球回数を表す。例えば一番左端の棒グラフは、開幕戦で3回、3回1/3、3回2/3を投げた投手が2人いることを示している。ほとんどの投手が、勝利投手の権利を与えられる5回を投げ切ったことが分かる。しかし、各チームのエースが投げているわりには、完投や完封は多くなかった。

  続いて、図2の棒グラフを見てほしい。これを見ると、開幕戦は1点差と2点差の試合が極端に多い。つまり、これまでの開幕戦では1点の取り合いになることが多く、先発は6回、7回でマウンドを降り、チームは継投策に入っている。開幕投手が目指すべきことは、無理に「投げ切る」ことより、試合を「作る」ことが必要になってくる。

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