開幕2連勝の広島、沢村賞左腕が7回1失点 緒方監督「まずはジョンソンだね」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

先発のジョンソンが7回1失点の好投、女房役の石原が猛打賞

 広島は31日、マツダスタジアムで行われた中日戦に6対2で勝利し、開幕2連勝となった。先制されるも2試合連続2ケタ安打と好調な打線が逆転し、先発のジョンソンが7回1失点の好投で今季初勝利をマークした。

 緒方監督は「まずはジョンソンだね」と開口一番、昨季は故障に泣いた助っ人左腕の名前を挙げた。「今日は我慢強く、両コーナーを使った投球でしっかりゲームを作ってくれた。ナイスピッチング」と称賛し、「いいスタートが切れたんじゃないかな」と、一昨年の沢村賞投手の復調に安堵した様子だった。

 来日初登板となった中日先発・ジーの前に、序盤は打線が沈黙したが、4回に松山の犠飛で追いついた後、石原のタイムリーで逆転し、さらにジョンソンの2点タイムリーで中日を突き放した。

 緒方監督は「ボールを動かしてくる投手で難しいと思ったが、2巡目以降は一狩り対応してくれた」と打線を評価し、「4回の攻撃は丸の相手のスキをついた走塁。あそこからチャンスを作って一気にいけた。あとは石原。下位からの攻撃で得点できた」と、今季初スタメンで猛打賞のベテラン捕手の活躍を喜んだ。

 9回は4点差でセーブの付かない状況で、前日の内容が今ひとつだった中崎を投入。中崎は3者凡退で試合を締めくくった。指揮官は「ストッパーは一人じゃない。投げられる人に投げてもらう、ということ。点差は関係ない」と、最後は厳しい表情も見せた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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