オリの命運を握る新1番・宗が初安打含むマルチ記録 「1本出て良かったなと」

オリックス・宗佑磨【写真提供:オリックス・バファローズ】
オリックス・宗佑磨【写真提供:オリックス・バファローズ】

開幕戦のセレモニーでは「緊張で吐きそうでした」

 オリックスの宗佑磨内野手が、今季初安打を含む2安打を放った。31日、敵地ヤフオクドームで行われたソフトバンク戦。開幕戦でノーヒットに終わっていた新たなリードオフマンに待望の1本が飛び出した。

 1点ビハインドで迎えた3回1死での第2打席だった。ソフトバンク先発の武田が投じた初球のチェンジアップを捉えると、打球はライナーで右翼フェンスを直撃する二塁打に。山足の二ゴロで三塁へ進むと、吉田正の右前適時打で生還。開幕戦で完封負けを喫していたオリックスにとって、今季の初得点となった。

 さらに7回の先頭打者として入った第4打席では、ソフトバンクのセットアッパーであるモイネロから右翼線へ二塁打。後続もつなぎ、マレーロのグランドスラムで再びホームを踏んだ。チームも快勝し、試合後は「1本出て良かったなと思います。早く出て欲しいとは思っていましたけど、欲しいと思い過ぎると力が出せなくなる。普通通りにやりました」と振り返った。

 初めて1軍で迎える開幕。「1番・中堅」でスタメン出場した30日の開幕戦、試合前に行われたセレモニーで「緊張で吐きそうでした」という。結果は3打数ノーヒット。チームも打者27人、わずか1安打で零封負けを喫した。仕切り直しの開幕2戦目で5打数2安打2得点と結果を残し、チームも快勝。1番に据える福良淳一監督も「宗にもヒットが出て良かった。宗らしいヒットだった」と称えていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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