イチロー本塁打強奪のスーパー美技に実況興奮「恋愛関係は絶対に終わらない」

マリナーズのイチロー【写真:Getty Images】
マリナーズのイチロー【写真:Getty Images】

インディアンス・ラミレスの本塁打を見事にジャンピングキャッチ

 マリナーズのイチロー外野手は3月31日(日本時間4月1日)、本拠地インディアンス戦に「9番・左翼」で先発出場。開幕から2試合連続スタメンに名を連ねた背番号51は、3回にホームランを“強奪”するスーパーキャッチを披露し、地元シアトルのファンを狂乱させた。約1分間続いたスタンディングオベーションと割れんばかりのイチローコールに地元テレビ局の実況も「イチローとの恋愛関係は絶対に終わらない」と感嘆していた。

 マリナーズ復帰2戦目でスーパープレーが飛び出した。1-4と3点ビハインドで迎えた3回。先頭ラミレスの大飛球がレフトに飛んだ。

 快足をとばしたのは背番号51だった。シアトルで試合を中継するテレビ局「ROOTスポーツ」の実況は「レフトに飛んだ。イチローが下がる。追いかける。そして、ジャンプ。捕った! キャッチした!」と絶叫した。

 イチローはフェンスギリギリでジャンプすると、柵越え寸前のホームランを見事キャッチ。興奮状態の実況は「イチローは2度目のシアトルで存在感を見せつけた! 44歳の未来の殿堂入り選手にスタンディングオベーションだ!」と、本拠地セーフコフィールドの地鳴りのような大歓声をBGMに超美技を伝えていた。

 解説のマイク・ブロワーズ元内野手は「この集中力を見て下さい。間違いなくフェンスを越えたホームランでした。イチローは完璧なタイミングでした。自分の位置を完璧に把握していました。マリナーズの失点危機を救いました」と唸るように語った。

 スタンドを埋める地元ファンは6年ぶりに古巣に復帰した“英雄”が見せた、名刺代わりのスーパープレーへの喝采をやめようとしなかった。

 実況は背番号51にスタンディングオベーションを続けるファンの姿に「イチローとの恋愛関係は絶対に終わることがありません」としみじみ。すると、ブロワーズ氏も「イチローのチャント(掛け声)が1分間は続きました」と続けた。

 2001年にマリナーズでメジャーデビューしてから10年連続でゴールドグラブ賞に輝いた名手。「エリア51」と呼ばれたライトではなく、不慣れなレフトで見せた圧巻の美技に、マリナーズファンは酔いしれていた。

(Full-Count編集部)

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