圧巻2勝目の大谷翔平、指揮官も感嘆「目にすることができる最高の投球」

本拠地初先発で圧巻の投球を披露したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
本拠地初先発で圧巻の投球を披露したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

デビュー以来投打で活躍「球団にとって大切な存在」

 エンゼルスの大谷翔平が8日(日本時間9日)、アスレチックス戦で本拠地初先発登板に臨み、7回1死まで走者を1人も許さぬ圧巻投球で2勝目を飾った。7回1安打1四球12奪三振無失点の快投で、先頭から19者連続斬りで、強烈なインパクトを残した。エンゼルスのマイク・ソーシア監督は「目にすることができる最高の投球」と称賛を惜しまなかった。

 初回から力強い速球と切れ味のあるスプリットで攻めた。先頭ジョイスをスプリットで空振り三振に仕留めると、ここから毎回奪三振を記録。最速が160キロを計時する中、7回1死まで打者19人を次々と退けた。ノーヒットノーラン、あわやパーフェクトゲームかと思われたが、7回1死からセミエンに左前打を浴び、完全投球が途切れた。その後、ラウリーに四球を与え、1死一、二塁としたが、後続を仕留めて無失点とした。

 この日の快投について、ソーシア監督は「目にすることができる最高の投球」と大絶賛。どんな気分で試合を見ていたかと問われると、思わず笑いを漏らしながら「ショウヘイは投球面に限らず攻撃面でも球団にとって大切な存在。先発陣に安定感が求められる中、今日のショウヘイの力強い投球は打者に余裕を与え、ブルペンを休ませることができたという意味でも重要だった。素晴らしい試合だった」と、先発陣に怪我が相次ぎ、チームに掛かっていた負担が軽減されたと指摘した。

 さらに、地元メディアから「1回を投げ終えたところで今日の快投を予測できたか」と質問されると「占いの水晶玉は持ってないからね」と笑ったが、「でも今日の午後のショウヘイは1回を投げ終えた後に、これはいい試合になるだろう、と思わせる投球だった」と話した。完全試合が続いていた場合には球数次第で降板させたか、と問われると「おそらくね」と明かしたが、「実際には起きなかったんだから、その話はいいだろ」と笑いながら煙に巻いた。

 オープン戦では投打に苦しみ、周囲から懐疑的な声も聞こえたが、指揮官は大谷がぶれずに自分のやり方を続ける姿を見て、今後の活躍を確信したという。「23歳にして素晴らしい落ち着きがあり、うまくアジャストするための経験をたくさん積んでいる」と熟練の監督も驚きの声を上げた。

 投手としても打者としても米球界を驚かし続ける大谷旋風はまだまだ続きそうだ。

【動画】七回一死まで完全投球! エンゼルス・大谷翔平の圧巻12奪三振ハイライト

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