中日、松坂見殺しで5連敗 7回2失点、123球の熱投も「悔いが残ります」

力投を披露した松坂大輔【写真:荒川祐史】
力投を披露した松坂大輔【写真:荒川祐史】

今季2度目の先発だった松坂は123球を投げて7回4安打2失点の好投

 中日が、好投した松坂大輔投手を見殺しにし、5連敗を喫した。19日、本拠地ナゴヤドームで行われた阪神戦。今季2度目の先発マウンドに上がった松坂は7回を投げて2失点と好投したが、打線が阪神投手陣からわずか1点しか奪えずに敗戦。松坂は2敗目を喫した。

 4月5日の巨人戦以来の先発マウンドとなった松坂は初回、高山を二ゴロ、西岡を三邪飛、糸井を三直と3者凡退の立ち上がりを見せた。2回、先頭のロサリオに死球を与えると、福留に右前安打。フルカウントだったため、ロサリオはスタートを切っており三塁まで進んだ。続く糸原はセンターフライ。これが先制の犠飛となって1点を失った。その後は大山を遊ゴロ併殺に斬り、最少失点で切り抜けた。

 味方が同点とした直後の3回は、阪神打線を再び3者凡退に封じたが、4回に勝ち越しを許した。先頭西岡の投ゴロを自らが弾くエラー。続く糸井には四球を与え、ロサリオの右前安打で無死満塁に。福留を遊ゴロ併殺打に打ち取ったが、この間に1点を奪われて勝ち越しを許した。

 5回、6回と3者凡退に斬ると、球数は101球に達していたが、7回も続投。1死から福留に右前安打、糸原には四球を与え、2死一、二塁から梅野に中前安打を浴びて2死満塁のピンチを招いた。それでも右腕は最後の力を振り絞った。代打・上本を2ボール2ストライクからの5球目、外角のカットボールで空振り三振に仕留めると、大きくグラブを叩いてガッツポーズ。1球1球に大声援と拍手を送っていたナゴヤドームの中日ファンからは大歓声が巻き起こり、球場のボルテージは最高潮となった。

 松坂は降板後に「自分のエラーで2点目を許してしまった。悔いが残ります」とコメント。

 松坂は7回123球を投げて4安打2失点(自責1)と熱投。だが、肝心の打線が援護出来ず。奪った得点は、2回に四球と、阪神の大山のエラーで二、三塁とし、阪神先発の小野の暴投による1点だけ。わずか3安打に抑えられ、松坂に白星をつけることは出来なかった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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