中日ドラ1鈴木博、“鈴木対決”制してプロ初勝利 8戦連続無失点「素直に嬉しい」

プロ初勝利をマークし捕手の松井雅人とハイタッチをする鈴木博志【写真:荒川祐史】
プロ初勝利をマークし捕手の松井雅人とハイタッチをする鈴木博志【写真:荒川祐史】

初の回跨ぎも見事に無失点、8回に味方が勝ち越し白星転がり込む

 中日のドラフト1位ルーキー鈴木博志投手が、プロ初勝利をマークした。21日、本拠地ナゴヤドームで行われた広島戦。同点で迎えた8回2死からマウンドに上がると、回を跨いで1回1/3を無失点。同点の8回にモヤの一発で勝ち越し、記念の初白星が転がり込んだ。

 この日、最大のヤマ場はルーキー右腕に託された。8回2死二塁。代打・鈴木誠也を迎えたところで、岩瀬仁紀投手からバトンを受け取った。球界を代表する打者との“鈴木対決”。初球、137キロのカットボールでファール、2球目は内角への151キロで空振りに仕留めると、1球のボールを挟んで、最後が外角へのカットボール。ストライクゾーンからボールゾーンに逃げていく138キロでバットに空を切らせて、同性対決を制した。

 一打勝ち越しのピンチを防ぎ、中日ファンのボルテージは最高潮に。すると、その裏、2死から新助っ人のモヤが勝ち越しの1号ソロを放ってリードを奪った。「(点が)入らなくてもいくつもりだった」と、初の回跨ぎで9回もマウンドへ。先頭の田中を遊ゴロ、菊池を三ゴロ、最後は丸を空振り三振と、広島の上位打線を3者凡退に斬った。

「中継ぎなので、なかなか勝ちはつかない。勝ちがついたことは素直に嬉しいですね」と語った鈴木博は、これで開幕してから8試合連続無失点。圧巻の投球を続けるルーキーの存在感が、日に日に高まってきている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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