中日ガルシア無傷の3連勝 タナキクマルから7奪三振「3人を打ち取れば勝てると」

7回2失点で3勝目を挙げた中日のオネルキ・ガルシア【写真:荒川祐史】
7回2失点で3勝目を挙げた中日のオネルキ・ガルシア【写真:荒川祐史】

広島打線の上位トリオを警戒し、ビデオで徹底予習

 きっちりとリードを守り抜いた。22日、本拠地ナゴヤドームで行われた広島戦で、中日に3連勝をもたらしたのは新助っ人のオネルキ・ガルシア投手だった。7回を投げて4安打2失点。10個の三振を奪って、広島打線に同点、逆転を許さなかった。試合後のお立ち台では「打者1人1人に対して、カウントが悪くならないように心がけて投げました。自分のピッチング、自分のリズムで投げることができた。いいピッチングだったと思います」と語り、ファンからの大歓声を浴びた。

 初回、圧巻の立ち上がりを見せた。広島打線の核となる田中、菊池、丸の“タナキクマル”トリオを3者連続空振り三振に仕留めた。4回にバティスタにソロ、エルドレッドに右中間を抜ける適時二塁打を許して2点を失ったが、リードは守った。

 6回には丸、バティスタ、安部を、またしても3者連続三振。7回2死二塁では、代打・鈴木誠也をモヤへの一ゴロで打ち取ると、ガッツポーズを決めて吠えた。「同点のランナーが二塁にいて、鈴木はいい打者。打ち取って、これは勝てるぞという気持ちになった」。7回を投げて4安打2失点、10奪三振の快投で、自身は無傷の3連勝となった。

 そんなガルシアがこの日の登板で警戒していたのが、広島の1、2、3番に並ぶ“タナキクマル”。「その3人を打ち取っていければ、勝てると思っていたんだ。3人が塁に出るとしつこいので。その3人を出さないように心がけていた」。ビデオを何度も見返して研究を重ねた結果、3人から合計7つの三振を奪った。

 雨天中止の影響でローテに変更があり、4月18日の阪神戦で中継ぎ登板をしていた。そこから中3日での先発マウンドだったが、そんな変則ローテはお構いなしの好投。チャンスに滅法強いアルモンテ、そしてこの3連戦で一気にその名を知らしめたモヤと助っ人勢が活躍する中、ガルシアもまた素晴らしい働きを見せている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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