大谷翔平、メジャー初4番で右前打 驚異の対応力で技あり一打、エ軍は敗戦

第3打席、右前安打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
第3打席、右前安打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

3試合以上先発登板&4番出場は史上16人目&57年ぶりの“偉業“に

 エンゼルスの大谷翔平投手は22日(日本時間23日)の本拠地ジャイアンツ戦に「4番・DH」で先発出場し、4打数1安打だった。メジャー移籍後初の4番に座り、6回に技ありの右前打。2試合連続安打を放ったが、エンゼルスは相手先発クエトに抑え込まれ、2-4で敗戦。前日に連敗を「4」で止めていたが、2連勝はならなかった。

 変則的なトルネード投法でも知られる右腕クエトに対して、大谷は0-0で迎えた初回1死一塁の場面ではチェンジアップに空振り三振。0-3とリードされた4回の第2打席でもタイミングを外され、チェンジアップに空振り三振。2打席連続で落ちる球に合わせることができず、打ち取られた。

 しかし、6回の第3打席でこのチェンジアップに見事に対応する。エンゼルスはこの回、先頭キンズラーがチーム初ヒットをマーク。1死一、二塁の好機で4番・大谷に打席が回った。ここもカウント2-2と追い込まれたが、低めへのチェンジアップを右手一本でライト前に運ぶ技ありの一打。驚異の対応力で“4番初ヒット“を記録し、満塁へとチャンスを広げたが、続くバルブエナは併殺で得点にはつながらなかった。

 それでも、エンゼルスは4点を追う8回に主砲トラウトが中継ぎ右腕ガーリンからメジャー単独トップとなる9号2ランを放ち、2点差に迫る。大谷はその直後、1死走者なしで打席へ。左腕ワトソンに2球で追い込まれてから粘り、最後は1ボール2ストライクから6球目のシンカーをショートに転がした。快足を飛ばしたが、間一髪でアウト。2戦連続のマルチ安打はならなかった。

 エンゼルスはこのまま追いつくことができずに敗戦。連勝はならず、2カード連続の負け越しとなった。

 下位打線で開幕を迎えた大谷は19日(同20日)の本拠地レッドソックス戦から「6番・DH」で2試合に出場。21日(同22日)の本拠地ジャイアンツ戦はスタメンから外れ、出場機会がなかったが、プホルスが休養したこの日は初めて4番に抜擢された。大谷はすでに投手として2勝1敗、防御率3.60の成績を残しているが、同一シーズンで3試合以上先発登板している選手が4番で出場したのは、メジャーではベーブ・ルース、ジョージ・シスラーらを含めて史上16度目&13人目。1961年のドン・ラーセン以来、57年ぶりの“偉業”となった。

【動画】大谷翔平、自身メジャー初となる「4番・DH」で出場…“技あり”の右前安打を放つ! 23日の大谷の全打席をハイライト!

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY