大谷翔平、初4番で驚異の対応力 指揮官「今後も4番起用の可能性はある」

体勢を崩されながらも右前安打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
体勢を崩されながらも右前安打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

2打席連続でチェンジアップに空振り三振も、第3打席で捉える

 エンゼルスの大谷翔平投手は22日(日本時間23日)の本拠地ジャイアンツ戦に「4番・DH」で先発出場。6回の第3打席で右前打を放った。同一シーズンで3試合以上先発登板している選手が4番で出場したのは、メジャーではベーブ・ルースらを含めて史上16度目&13人目。1961年のドン・ラーセン以来、57年ぶりの偉業だった。マイク・ソーシア監督は「彼を今後も4番起用の可能性はあると思う」と今後の起用法を示唆した。

 変則右腕のクエトに対して初回の第1打席ではチェンジアップに空振り三振、4回の第2打席でもタイミングが合わず空振り三振。それでも6回1死一、二塁で迎えた第3打席ではチェンジアップに対応。右手一本で右前に運ぶ技ありのヒットでチャンスを広げた。

 指揮官は大谷が3打席目で見せた驚異の対応力に「初めての対戦と言う事で、彼の投球、タイミング、色んな球種やスピードの強弱を見極めないといけないからね。3打席目までにしっかりと(彼の)球を見ることができていたと思うよ。難しい球を良く打ってくれたと思うよ」と称賛した。

 この日、プホルスの休養もあったが4番で起用したことについては「ラインナップは毎回、色々な考えを踏まえて決めているんだ。今日のラインナップの中で、ショウヘイはとても良いスイングができているよ。彼は準備ができていたと思うからね。彼を今後も4番起用の可能性はあると思うよ」と、明言した。

 また、試合後には当初の予定通り、中6日で24日(日本時間25日)敵地でのアストロズ戦に今季4度目の先発を明言。試合前に大谷が37球を投じたブルペン投球にも「素晴らしかったよ」とコメントした。

 メジャーで4番に座った日本人は松井、福留、新庄、田口に次いで大谷が5人目。この日は57年ぶりの偉業を達成するなど開幕から数々の伝説を残してきた大谷翔平。この勢いは止まりそうにない。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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