田中将大、快投劇の理由を地元メディアに明かす「フォームにタメがなかった」

3勝目を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
3勝目を挙げたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

抜群の制球力で内角を攻め「ゾーンを広く使える」

 ヤンキースの田中将大投手は23日(日本時間24日)の本拠地ツインズ戦で今季5度目の先発マウンドに上がり、6回2/3を3安打1失点と好投。味方打線も13安打14得点と爆発して14-1で大勝し、3勝目(2敗)を挙げた。最近の2試合で13失点と乱調だった右腕は、不振の原因を自己分析。「フォームにタメがなかった」と地元メディアに語っている。

 圧巻のピッチングで打線の爆発を導いた田中。降板時にヤンキースタジアムの大観衆からスタンディングオベーションで見送られた男は、試合後のロッカールームでは地元記者に囲まれた。

 田中は地元メディアにツインズ戦での好投の理由について、今季最高のファストボールの制球を挙げていた。そして、過去2試合で炎上後の改善への取り組みをこう答えている。

「特別な調整?メカニックの部分で少しタメがなかった。そこをしっかりとタメを作れるように意識して調整しました」

 投げる直前に一瞬のタメがなくなっていたフォームの問題が大量失点の原因、と田中は分析。17日(同18日)の本拠地マーリンズ戦後に修正に取り組んだことを明かしていた。

 アーロン・ブーン監督も「ファストボールのコントロールが彼にとっては本当に重要だ」と語っていたが、タメを作ることで生命線が輝いた。高精度のコントロールを取り戻した速球を追い風に、ツインズ打線の内角を果敢に攻めた右腕は、「基本的に外だけだと、バッターも狙いがやっぱり簡単になる。インサイドを意識させることで、ゾーンを広く使えると思います」と振り返った。

 高い修正力で3勝目を挙げた田中。スタンディングオベーションを呼んだこの日の圧巻の投球は反撃の狼煙になりそうだ。

(Full-Count編集部)

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