“鉄人”衣笠祥雄氏が誇る偉大な記録 アンタッチャブルな2000試合超え

連続出場試合記録をもつカル・リプケン氏(左)と衣笠祥雄氏【写真:Getty Images】
連続出場試合記録をもつカル・リプケン氏(左)と衣笠祥雄氏【写真:Getty Images】

NPBで2000試合超えはただ1人の存在

 4月23日に逝去した衣笠祥雄氏といえば「連続試合出場記録」だ。通算2215試合は、今もNPB記録だ。

 2018年4月24日時点でのNPB連続試合出場20傑は次の通り。

1位 衣笠祥雄 2215試合(1970年10月19日~87年10月22日)広島
2位 鳥谷敬 1914試合(2004年9月9日~)阪神
3位 金本知憲 1766試合(1998年7月10日~2011年4月14日)広島、阪神
4位 松井秀喜 1250試合(1993年8月22日~2002年10月11日)巨人
5位 飯田徳治 1246試合(1948年9月12日~58年5月24日)南海、国鉄
6位 広沢克実 1180試合(1986年10月12日~95年10月8日)ヤクルト、巨人
7位 松井稼頭央 1143試合(1995年7月22日~2003年10月5日)西武
8位 藤村冨美男 1014試合(1946年8月30日~54年7月31日)大阪
9位 ラミレス 985試合(2004年8月8日~11年7月14日)ヤクルト、巨人
10位 石嶺和彦 894試合(1988年8月14日~95年7月12日)阪急・オリックス、阪神
11位 大杉勝男 890試合(1968年9月21日~75年8月20日)東映・日拓・日ハム、ヤクルト
12位 三宅秀史 882試合(1956年4月11日~62年9月5日)大阪・阪神
13位 山本浩二 872試合(1976年10月22日~83年8月28日)広島
14位 秋山幸二 833試合(1985年4月6日~91年6月16日)西武
15位 徳武定之 821試合(1961年4月9日~67年4月10日)国鉄・サンケイ
16位 江藤慎一 809試合(1959年4月11日~65年4月16日)中日
17位 山崎隆造 803試合(1983年10月16日~90年4月28日)広島
18位 イチロー 763試合(1994年4月9日~99年8月24日)オリックス
19位 駒田徳広 739試合(1993年10月21日~99年7月16日)巨人、横浜
20位 堀井数男 733試合(1950年4月19日~56年3月24日)南海

 衣笠はNPBでは唯一2000試合を突破している。この記録は、当初“ミスター・タイガース”こと藤村冨美男が保持していたが、これを1957年に南海や国鉄で活躍した名一塁手の飯田徳治が更新。最終的に1246試合にまで伸ばした。

 飯田の記録は長らく抜かれることはなく、アンタッチャブルだと思われていたが、1980年8月2日に衣笠が22年ぶりにこれを破る。1987年6月13日には、MLBのルー・ゲーリッグが持つ2130試合を突破。この年、衣笠は国民栄誉賞を受賞した。衣笠は1987年10月22日に引退するまでに、この記録を2215試合まで伸ばした。

 MLBではカル・リプケンJr.が衣笠の記録を抜き、1998年9月20日まで連続出場記録を2632試合にまで伸ばした。

MLBではリプケンJr.とゲーリッグが2000試合超え

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