ヤクルト青木がNPB通算打率1位に 4000打数到達、打率.327でレロン・リー抜く

ヤクルト・青木【写真:荒川祐史】
ヤクルト・青木【写真:荒川祐史】

3日の中日戦の4打席目で4000打数に到達し、5打数1安打で4001打数に

 ヤクルトの青木宣親外野手が5月3日、神宮球場で行われた中日戦で通算4000打数に到達し、NPBの通算打率で史上1位に立った。この日の第4打席で4000打数となり、この日は最終的に5打数1安打を記録し、打数は4001となった。

 NPB公式サイトでは4000打数以上の通算打率ランキングを公表している。この試合前までは、通算打率の1位は元ロッテのレロン・リーだったが、青木は4001打数1310安打、打率.327となり、1992年以来通算打率1位だったリーの記録を26年ぶりに抜いた。

 3日の公式戦終了時点での4000打数以上のNPB通算打率30傑は以下の通りとなっている。
※は現役。()は打数、安打と実働期間。

1青木宣親 .327(4001打数1310安打/2004-2018)※
2L.リー .320(4934打数1579安打/1977-1987)
3若松勉 .31918(6808打数2173安打/1971-1989)
4張本勲 .31915(9666打数3085安打/1959-1981)
5ブーマー .317(4451打数1413安打/1983-1992)
6川上哲治 .313(7500打数2351安打/1938-1958)
7与那嶺要 .3110(4298打数1337安打/1951-1962)
8落合博満 .3108(7627打数2371安打/1979-1998)
9小笠原道大 .310(6828打数2120安打/1997-2015)
10内川聖一 .3082(6482打数1998安打/2001-2018)※
10レオンL .3076(4667打数1436安打/1978-1987)
11中西太 .307(4116打数1262安打/1952-1969)
12長嶋茂雄 .305(8094打数2471安打/1958-1974)
13篠塚和典 .3043(5572打数1696安打/1977-1994)
14松井秀喜 .304(4572打数1390安打/1993-2002)
15鈴木尚 .3034(4798打数1456安打/1991-2008)
16A.カブレラ .3033(4510打数1368安打/2001-2012)
17大下弘 .303(5500打数1667安打/1946-1959)
18和田一浩 .3029(6766打数2050安打/1997-2015)
19谷沢健一 .3024(6818打数2062安打/1970-1986)
20前田智徳 .3023(7008打数2119安打/1990-2013)
21王貞治 .3011(9250打数2786安打/1959-1980)
22Aラミレス .3006(6708打数2017安打/2001-2013)
23藤村富美男 .2999(5648打数1694安打/1936-1958)
24糸井嘉男 .2998(4666打数1399安打/2007-2018)※
25榎本喜八 .298(7763打数2314安打/1955-1972)
26加藤英司 .2972(6914打数2055安打/1969-1987)
27谷佳知 .2969(6492打数1928安打/1997-2015)
28田宮謙次郎 .2968(4807打数1427安打/1949-1963)
29高木豊 .2967(5782打数1716安打/1981-1994)
30松中信彦 .2962(5964打数1767安打/1997-2015)

 青木は今季、MLBから日本球界に復帰し、現時点で101打数26安打、打率.257。本来の実力からすれば、やや物足りない成績で、今後、アベレージヒッターとしての本領を発揮することが期待される。ただ、93打数無安打といった成績でなければ、レロン・リーの数字を下回ることはなく、当面、通算打率1位の座は揺るがないものと思われる。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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