マルチ大谷が改めてイチローに敬意「常に目標になる存在。ずっと変わらない」

エンゼルス・大谷翔平とマリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平とマリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

タイムリー含む2安打1四球で3度出塁&5度目マルチ

 エンゼルス大谷翔平選手は3日(日本時間4日)、本拠地でのオリオールズ戦で今季5度目のマルチ安打を記録した。「5番・DH」で先発し、4打席に立ってタイムリーを2安打1四球で3度出塁し、2度生還。12-3の勝利に大きく貢献した。4日(同5日)からは敵地でマリナーズ3連戦に臨む大谷は、今季はこの日限りで球団特別補佐となったマリナーズのイチロー外野手について、改めて「常に目標になる存在」と敬意を示した。

 イチローはこの日を限りに今季は試合に出場せず、球団特別補佐としてチームの力になることになった。大谷は4日(同5日)から始まる3連戦で先発の予定で、イチローとの“夢の対決”実現が期待されたが、残念ながら実現ならず。大谷は「個人的には、やってみたいなっていうか。同じグラウンドの中でプレーするというのは、日本の選手にとってみたらすごく憧れることじゃないかなと思うので、残念な気持ちはあります」と素直な心境を吐露した。

 この日も右腕から右前適時打、左腕から遊撃内野安打を放ち、打者として活躍する大谷は「四球も取れましたし、ヒットもいいヒットだったと思う」と振り返ったが、こういった舞台に立てるのも、2001年にイチローが日本人野手へ道を切り拓いてくれたから。自身は“二刀流”の道を切り拓いている真っ最中の大谷は「やっぱり常に目標になる存在。それはこれからずっと変わらないんじゃないかなと思うので、少しでも近づけるように毎日毎日頑張りたいと思います」と言葉に力を込めた。

 プライベートで何度か食事をした際、質問をぶつける大谷に丁寧に答えてくれたというイチロー。その恩に報いるためにも、敵地のマウンドで成長した姿を見せたい。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY