ホークス、レジェンドデーでカズ山本氏トークショー「門田さん見て打ち方覚えた」

ホークスOBの山本和範氏【写真:藤浦一都】
ホークスOBの山本和範氏【写真:藤浦一都】

絶妙トークの連続「あの時代はまるで料理人の世界」

 5日はホークス球団創設80周年を記念したレジェンドデーの第2回目。試合前、ゲストOBとして来場したカズ山本(山本和範)氏がトークショーを開催した。

 前回の野村克也氏と江本孟紀氏に続き、第2回レジェンドデーのゲストOBは南海から福岡ダイエーにかけて強打者として活躍したカズ山本(山本和範)氏。トークショーには、南海時代のユニフォームに「29」の背番号を入れた往年のファンなどが駆け付けた。

 トークショー会場が王貞治ベースボールミュージアムとあって「ちょっとしかホームラン打ってないのに、王さんごめんなさいねという感じです」と恐縮しながらも、近鉄から始まったプロ野球選手としての歩みを次々と語った。
南海入団当時は「送りバント専門のバッターでした」という山本氏は、「門田(博光)さんを見て打ち方を覚えた」と当時を振り返った。「あの時代は監督もコーチも何も教えてくれんから、自分で見て覚えるしかない。まるで料理人の世界ですよ」と笑った。

 近鉄時代を含めて3度の自由契約を経験したことについて「イチローみたいに特別補佐になれたらよかったんやけどね」と時事ネタをしっかり取り入れるなど、絶妙トークの連続。現在はホークスのNPO法人ホークスジュニアアカデミーの講師として少年野球の指導も行っており、「今も野球に携わらせてもらっているのはありがたいこと」と、改めて一人の野球人であり続けられることに感謝の意を示していた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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