「今日がラストだと開き直って」ヤクルト大引、今季初安打が起死回生同点弾
広島守護神・中崎から代打で貴重な一発「野球の神様のおかげ」
ヤクルトのプロ12年目、大引啓次内野手が1-2の9回2死走者なしの場面で代打で登場し、抑えの中崎から起死回生の同点ソロ。延長11回の坂口のサヨナラ二塁打に繋げた。
ヤクルトは広島の先発・九里を相手に7回まで4安打。4回にバレンティンのリーグ単独トップに立つ10号ソロが飛び出したが、この1点だけに抑えられていた。迎えた9回も西浦が一邪飛、川端は中飛と簡単に2アウト。8回からマスクを被った井野の代打には、今季開幕からヒットがない大引が送られた。
「今日が(1軍)ラストだと開き直って打席に入った」。大引は中崎のカウント1-0からの2球目、143キロの高め速球を叩き、打球は左翼最前列に飛び込んだ。33歳のベテランは「まさかああいう場面が来るとは。風にも助けられた。野球の神様のおかげです」と喜んだ。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)