「思いがいいよね。魂みたいな」―ハム栗山監督が称賛するアルシアの魅力
オープン戦は不調も球筋と配球を見ることを重視「変化球に対応しないと」
それだけに、いち早く対応したアルシアの適応力が際立つ。「最近すごく調子がいい。ピッチャーが何を投げてきているか見えているので」とアルシア。ストラクゾーンで勝負せず、変化球を多投する日本の投手の攻め方にすっかり慣れた様子だ。
22歳でメジャー昇格を果たしてメジャー通算44本塁打を放った左の大砲は、日本に来てもブレることはなかった。オープン戦では26打数6安打と結果を残せなかったが、投手の球筋と配球を見ることを重視。ほかのバットに目移りしたりすることなく、米国時代から使っている34インチ(約86.36センチ)、32オンス(約907.19グラム)のメープル製バットを使い続け、自分のスイングを日本の投球スタイルにアジャストさせることだけに注力した。
「一番多く投げてくるのは変化球だから、それに対応しないとヒットは出ない。アメリカ時代も変化球への対応は意識してきたこと。データは少しだけ頭に入れている。どういう変化球と真っすぐを投げるのかは、試合前に必ず映像で確認しているよ。それもアメリカでやっていたことと同じだよ」とアルシアは明かす。疲れが出てくるシーズン後半には、例年通り31オンス(約878.84グラム)と少し軽いバットを使う予定だ。