満塁被弾と残塁の山で連敗 鷹・工藤監督「ビッグイニング作っちゃうと…」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

機能しない打線に「あと1本が出れば雰囲気も変わる」

 投げては痛恨被弾、打っては好機で凡退。12日、ソフトバンクは前日と同じ流れのまま3-5で連敗を喫し、本拠地ファンの前で日本ハムに2位の座を譲り渡した。

 中村晃と柳田悠岐のソロ弾で2点を先制しながらも、先発・バンデンハークが2回表に満塁弾を浴びるなど一挙5失点。3回以降は立ち直りを見せ、7回から登板した中田賢一も3イニングスをパーフェクトに抑えたが、逆に3回以降はソフトバンクの打線が機能しなかった。2桁安打を放ち、毎回のように走者を出しながらもホームは遠く、残塁数も2桁に達した。

 工藤公康監督は初回の攻撃を「最高の形でしたね」としながらも、「(満塁弾は球が)高かったというのもあるかと思う。あとは力が抜けてスイスイいったんだけどね。ビッグイニング作っちゃうと苦しいかなと思う」と、2回表の5失点を悔しそうに振り返った。

 また攻撃陣には「あと1本が出たら苦労はしない。チャンスは作ってあと1本というところなので、あと1本が出れば雰囲気も変わると思います。まずは強い気持ちでバッターボックスに入ってほしい。打席打席で自分の持っているもの以上を望んでいるわけではないので、持っているものをしっかり出してくれたら」と語った。

 この日と13日は、女性の入場者全員にピンクのユニホームを無料配布するタカガールデー。満員のスタンドのうち女性客が2万7131人を占めたが、この日聞こえてきたのはピンクのエールならぬピンクのため息ばかりだった。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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