元DeNAブランドンが33歳メジャー初登板 ドラフトから16年 待望デビュー

レンジャーズのブランドン・マン(写真はナショナルズ所属時)【写真:Getty Images】
レンジャーズのブランドン・マン(写真はナショナルズ所属時)【写真:Getty Images】

2011年から2シーズンをベイスターズで投げる

 元DeNAの助っ人左腕ブランドン・マン投手が13日(日本時間14日)、悲願のメジャー初登板を飾った。オフにレンジャーズとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加。開幕は傘下3Aで迎えたが、同日にメジャー昇格を果たし、敵地アストロズ戦で待望のデビューを果たした。

 2002年ドラフト27順目でデビルレイズ(現レイズ)入りした左腕は、マイナーで下積み生活を送るが花咲かず。2010年に米独立リーグでプレーした後、2011年に横浜入り。2シーズンで28試合に投げ、3勝9敗、防御率4.27の成績だった。

 2013年にナショナルズとマイナー契約を結んで米復帰を試みたが戦力外となり、4月からBCリーグ信濃でプレー。翌年はパイレーツとマイナー契約を結んだが、ここでも戦力外となり、米独立リーグで現役を続けた。2015年のシーズン途中にアスレチックスとマイナー契約。傘下マイナーで2シーズンを戦った後、今季からレンジャーズに所属していた。

 メジャー初昇格初登板となったアストロズ戦では、5点ビハインドの7回1死満塁の場面で登板。最初の打者フィッシャーにセンターへ犠牲フライを許して1点を失ったが、続くマリスニックを一塁フライに打ち取った。8回も続投。1死からブレグマンに右翼へ安打されたが後続を打ち取り、1回2/3を1安打無失点の上々デビューを果たした。

 ドラフトされてから16年後、33歳と362日でのメジャーデビュー。球団公式サイトによると、試合前にマンは「レンジャーズと契約するまで1か月半くらいの間、もしどこからも声が掛からなかったら、辞める準備はできているのか、と自問することもあった」と明かしたという。だが、努力は実った。「もう独立リーグでプレーはしたくないと思っていた。もう何度もやったけど、心の中ではメジャーで投げる力は持っていると信じていたんだ。実現するなんてクレイジーだよ」と興奮を隠しきれない様子だったという。

 ようやく踏み出した一歩。ここから1日でも長いキャリアを積み上げていきたい。

【動画】苦節16年でついに掴んだメジャーの舞台 元DeNAのブランドンがレンジャーズでMLBデビュー

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