ハム高梨、2敗目も今季7戦で5度QS 吉井コーチ「少し成長したと思ってます」
8回途中3失点の力投も…「あそこを抑えたら、違う展開になっていたかも」
日本ハムの高梨裕稔投手が18日、本拠地での楽天戦で今季2敗目を喫した。
6回まではペゲーロのソロによる1点と踏ん張っていたが、援護がないまま7回に嶋の適時打で1点を失い、8回にウィーラーに適時打を許したところで降板した。「ペゲーロのホームランはもったいなかったです。先制点は相手のピッチャーにリズムを与えてしまうので」と高梨は初球カーブを右中間に運ばれた一発を悔やんだ。
26歳右腕が一番の課題として挙げたのは、終盤の失点だ。「疲れは感じていないですが、ボールに表れていたのかな。あそこを抑えたら、違う展開になったかもしれない。ああいうところでしっかり粘れると、勝ちがついてくるし、チームも勝てる状況になると思います」と振り返った。
8回途中での降板について吉井理人投手コーチは「よく頑張ったと思います。気持ち的にきつい展開の中、8回は(あのまま)2点に抑えていたら勝てると思ったはず。ウィーラーの1本でスタミナエンプティーです」とねぎらった。
チームは0-3で敗れたため、黒星がついたが、今季は7試合に先発してこの試合を含めて5試合がクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以下)。2勝2敗で防御率2.93の成績を残している。
吉井投手コーチは「今年はやられそうなところで踏みとどまって、次の回に行けている。上沢も、加藤も、有原もそうですが、バタバタ崩れなくなった。少し成長したと思っています」と評価した。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)