中日・松坂、6回3安打1失点&プロ初マルチ 2勝目の権利もって降板

中日対阪神の試合経過
中日対阪神の試合経過

2006年6月9日の阪神戦(甲子園)以来、4363日ぶりのヒット

 中日の松坂大輔投手が20日、本拠地ナゴヤドームで行われた阪神戦で今季5度目の先発マウンドに上がった。6回3安打1失点の好投を見せ2勝目の権利を持って降板。打ってはプロ入り初のマルチ安打を記録するなど“二刀流”の活躍を見せた。

 初回。先頭の植田が試みたセーフティーバントを無難に処理し1球で1アウトを奪う。続く糸原をスライダーで空振り三振、さらに福留もカットボールで空振り三振を奪い3者凡退と最高のスタートを切った。

 味方打線はその裏。プロ初先発の高卒2年目右腕・才木から1死満塁のチャンスを作るとモヤが押し出し四球を選び1点を先制。さらに福田の右前2点タイムリーで初回に3点を奪った。

 3点のリードをもらった2回。先頭のロサリオを外角のスライダーで空振り三振を奪い、初回から3者連続空振り三振となった。続く糸井を二ゴロ、伊藤隼を左飛に抑え無失点。3回は1死から長坂に左中間二塁打を浴びると続く才木に死球を与え一、二塁のピンチ。だが、植田、糸原を空振り三振に仕留め無失点で切り抜けた。

 4回も先頭の福留を140キロの直球で空振り三振、ロサリオを三ゴロ、糸井を一邪飛に仕留めると、その裏に「打者・松坂」がバットで見せた。

 先頭で打席に入ると阪神・才木が投じた142キロの直球を完璧に捉え左前打を記録。2006年6月9日の阪神戦(甲子園)以来、4363日ぶりのヒットをマークした。さらに5回2死一塁で迎えた第3打席でも左前打を放ちメジャー時代を含めプロ入り初のマルチとなった。

 5点リードの6回。1死から植田に左前打、続く糸原に左中間へタイムリー二塁打を浴び1点を失う。それでも続く福留をシュートで見逃し三振に仕留め今季最多の7奪三振をマーク。ロサリオを二ゴロに抑え6回を投げ切り降板となった。

 前回登板の13日・巨人戦では右ふくらはぎの張りを訴え3回途中で緊急降板した右腕だが、登録を抹消されることなく、移籍後初の中6日での登板だったが問題なく6回を投げ切った。

(Full-Count編集部)

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