ロッテ土肥、あと1人で初勝利逃すも次回登板確約 「信頼を勝ち取りたい」

ロッテ・土肥星也【写真:細野能功】
ロッテ・土肥星也【写真:細野能功】

2点差とされ4回2死二塁でデスパイネを迎えた場面で降板

 ロッテ2年目の土肥星也投手が20日、ZOZOマリンスタジアムで行われたソフトバンク戦にプロ初先発。4回2/3、6安打2失点で降板し、あと一歩のところでプロ入り初勝利を逃した。チームは8-4で勝利し3連勝。本拠地では2012年6月以来、6年振りにソフトバンクに3タテした。

 待望の初勝利まであと1アウトだった。4回。柳田の中犠飛で2点差とされ、なお2死二塁の場面。4番・デスパイネを迎え井口監督は降板を決断した。土居は「2アウトで交代させられるのが今の実力。もっと成長して、スタッフの信頼を勝ち取りたい」と悔しさをかみ殺した。

 一見、非情采配に見えたが井口監督は「1本(ホームランを)打たれたら同点の場面。最初から4、5回の予定で、4回ぐらいから球が浮き出していた。ちょうどいい代え時と思った。今後の期待も含めて、また来週(先発が)あるとすぐ伝えた」と説明。

 投球内容自体は期待に十分に応えた。初回いきなり先頭の川島に左前打。中村を歩かせて無死一、二塁のピンチにで打席には柳田を迎えた。「カウントを悪くして、怖がって四球を出すほうが、今後にダメかなと思って、あそこは思い切って腕を振った」と、138キロの速球で見逃し三振に仕留めた。

 昨年は18試合に登板し0勝1敗2ホールドだが、全て中継ぎ。今季はファームで先発したこともあったが最長でも4イニングだった。その土肥を2試合連続完封の武田にぶつけざるを得ないところにチーム事情を感じさせるが、若手にとってはチャンスでもある。

 ソフトバンクからテストで移籍の大隣、新外国人オルモスといずれも2軍降格で左腕の先発はいない。17日のオリックス戦で好投したルーキー渡邊とともに、若手が台頭し始めた。中6日で27日のオリックス戦に先発する予定の土肥は「チームが勝ったし、次回にチャンスがもらえてよかった。無駄球も多く、次回は球数を減らして、先頭打者をださないこと」と次戦での初勝利を誓った。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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