「人間とは思えない」カ軍21歳が投じた169キロ“シンカー”映像にファン驚愕

カージナルスのジョーダン・ヒックス【写真:Getty Images】
カージナルスのジョーダン・ヒックス【写真:Getty Images】

カージナルスのヒックスがフィリーズ戦で2度、105マイルを計測

 野球ファンにとってロマンの1つと言えるのが、誰も投げたことのない剛速球だろう。エンゼルスの大谷翔平投手が日本ハム時代に投じた165キロにはファンのみならず、チームメート、そして、この時クライマックスシリーズで対戦していたソフトバンクの選手たちをも熱狂させた。

 その大谷が今季から身を投じるMLBの世界。上には上がいるもので、MLB最速記録である169キロを持つヤンキースのアルディロス・チャップマン投手は、その名が最も知られている剛速球投手だ。そしてもう1人。今季、彗星のごとく現れたのがカージナルスのジョーダン・ヒックス投手。その名が一気に知れ渡るようになった新星である。

 その21歳の右腕が、チャップマンの持つ最速記録に並ぶ時速105マイル(約169キロ)の剛速球を、なんと2度も投じる離れ業を演じ、話題となっている。

 その“剛球ショー”は20日(日本時間21日)に行われた本拠地でのフィリーズ戦で起こった。5-1とカージナルス4点リードで迎えた9回表に訪れた。8回途中からマウンドに上がっていたヒックスは、2死を奪ったところでヘレラと対峙した。

 その初球、いきなり104.2マイル(約168キロ)のシンカーでストライクを奪うと、2球目の外角に大きく外れたシンカーがなんと105マイルを計測。これはMLB公式データ解析システム「スタットキャスト」が2008年に導入されて以来の最速タイ記録となった。

 これだけでは終わらない。ヒックスは3球目に104.3マイル(約168キロ)シンカーでファウルを奪うと、5球目は再び105マイルのシンカーでファウル。最後は暴投で振り逃げとなったものの、103.7マイル(約167キロ)シンカーで空振り三振とした。

 このヒックスの剛球映像を、MLB公式インスタグラムが紹介。「ヒックスが見たことのないものを見せる。そして、さらに良いものを見せる」と題されたこの動画には、驚愕したファンからコメントが次々と寄せられた。

「打つのは不可能だ」

「冗談だろ」

「恐ろしい」

「バッターは見逃すしかないね」

「素晴らしい」

「クレイジーだ」

「人間とは思えない」

「信じられない」

「とてもクールだね」

「彼はどこからやって来たんだ?」

 世界最速タイの“変化球”に、同様に映像を公開したMLB公式ツイッターに対してもファンが次々にコメント。

「このスピードでこのボールの動きは現実離れしている」

「最後の一球の変化量はすごかった。桁違いだ。信じられない、105マイルをいとも簡単そうに!」

「これを見ていると自分の腕が痛くなる」

「何であっても100マイルで自分に向かってくるものなんてゴメンだ」

 このツイッターの動画は、実に45万回超が再生され、大きな反響を呼んでいる。2度の169キロ。ヒックスの剛球は、人類初の時速170キロ到達という大きな期待を抱かせてくれる。

(Full-Count編集部)

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