快投のロッテ石川、チーム連勝中での先発に「嫌だなと思って投げていた」

お立ち台でのロッテ・石川(右)と角中【写真:荒川祐史】
お立ち台でのロッテ・石川(右)と角中【写真:荒川祐史】

15日には地元・富山で5失点「1週間前だったらよかった」

 ロッテの石川歩投手が今季4勝目を挙げ、チーム初の4連勝に貢献した。2-0で勝利した22日の日本ハム戦で、今季8度目の先発。8回118球、3安打、4奪三振の快投で無失点に抑えた。今季初完封とはならなかったが、エースの働きだった。

 5月に入って3連敗。カットボールやシンカーが甘くなって、痛打されるケースが目立ち、井口監督も女房役の田村を通じて、思い切って腕を振り、真っ直ぐで勝負してほしいという旨を伝えた。初回は先頭の西川に7球全て真っ直ぐを投じ、146キロで見逃し三振。2番・大田への初球はシンカーも、2球目に144キロの真っすぐで左飛。3番・近藤にも5球全てストレートで、最後は144キロで二ゴロに打ち取った。

 2回には角中の1号で先制点をプレゼントされた。「田村の言う通りに投げた。真っ直ぐの状態が良くなく、変化球に頼ったが、(今日は)自分でやりたいことをやれた」と石川。15日の地元・富山での凱旋登板(オリックス戦)では5失点だっただけに「1週間前だったらよかった。(相手のマルティネスも)凄くいいピッチャーなので、援護点はないかと思って投げていた。(チームの4連勝がかかり)嫌だなと思って投げていた。(完封は)10点あったらします」とお立ち台では相わらずの“石川節”。23日にプロ入り初先発のマウンドに上がる有吉に「安定感あるピッチャーなので。5連勝します」とエールを贈った。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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