広島緒方監督、4回3失点のフランスア責めず「課題が見えたから、また下で」

広島・緒方監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方監督【写真:荒川祐史】

代打で1か月ぶり出場の丸は「問題ない」

 広島は26日、マツダスタジアムで行われた中日戦に6-7で敗れた。支配下登録後、初先発となったフランスアが4回3失点で降板し、リリーフ陣も失点を重ねた。打線は代打陣の活躍で1点差まで追い上げたが、あと一歩及ばなかった。マツダスタジアムでは5月に入り初黒星となったが、緒方監督は「粘り強く最後まで、もうひと押しのところまでいったのは評価するところ」と、最後まで諦めなかった野手陣を評価した。

 95年のチェコ以来となるカープアカデミー出身者の初登板初勝利を狙ったフランスアだが、立ち上がりにいきなり京田に三塁打を打たれるなど、3回まで毎回失点を喫した。先発としての責任は果たせなかったが、緒方監督は「助っ人じゃないから。育成からスタートして、こういう場で投げられたことが大事」と、期待のドミニカンを責めることはなかった。

 それでも投球内容に関しては、「もうひとつムダな球が多かった。制球力という点ではまだまだ。守備もこれから勉強だね」と苦言も呈した。「スピードもあるし、空振りも取れる。これから力をつけていってもらいたい」と期待を込めたが、次回登板に関しては「課題も見えたので、また下でやってもらいます」と、2軍降格を示唆した。

 9回には故障で戦列を離れていた丸が約1か月ぶりに代打で登場した。空振り三振と結果は出なかったが、指揮官は「問題ない。追いついたら9回の守備にもつかせるつもりだった」と、復帰は秒読みの状態のようだ。交流戦の前の最後の3連戦で足踏みも、緒方監督の表情にはまだ余裕が感じられた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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