雨に泣いた大谷 1点に封じられた敵将はカーブを称賛「遅くて落差ある」

タイガース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
タイガース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

スプリットのキレが今ひとつの中、カーブで投球の幅を広げる

 エンゼルスの大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、敵地で行われたタイガース戦で先発マウンドに上がった。中9日空けて上がった今季8度目の先発登板は2度の雨天中断があり、5回3安打1失点で降板。チームは救援投手が崩れて1-6で敗れた。大谷はメジャー移籍後自己最速となる101.1マイル(約162.7キロ)をマークして衝撃を与えたが、勝敗はつかなかった。

 不安定な立ち上がりとなった初回に先制点を奪われたものの、2回以降は復調した大谷。4回終了後に雨のために23分間の中断があったものの、5回もマウンドに。2死二、三塁のピンチを迎えると、最速101.1マイル(約162.7キロ)の真っ直ぐでキャンデラリオを投ゴロに打ち取った。

 6回のエンゼルスの攻撃中に、再び雨が強まり再び試合は中断。2度目の中断は41分間にも及び、大谷は5回で降板に。エンゼルスは大谷が降板した6回に、2番手のベドロジアン、3番手のジョンソンが大量5点を喫して敗れた。

 初回は不安定な立ち上がりとなったが、2回以降はまるで別人のような投球を見せた大谷。右腕には1点に封じられたタイガースの名将ガーデンハイアー監督も試合後、素直にその力に脱帽した。タイガースの地元紙「デトロイトニュース」によれば、敵将は「90-91マイル(約145-146キロ)を投げていたと思えば、いきなり98マイル(約158キロ)を投げてくるんだ。力の入れどころが必要な時にね。(そんなことができることが)とにかく素晴らしい。遅くて落差のある素晴らしいカーブ、マウンド上でも自信に満ちている」とコメント。この日はスプリットの落ちが今ひとつだったが、その中で投球の幅を広げたカーブの存在に言及していた。

 また、大谷のスプリットを捉えて2安打したカステラノスのコメントも記事の中で紹介されており「彼は実にパワフルな武器を備えているね。バーランダーのような選手だよ。実に冷静沈着で、いざって時の切り札をいくつも隠し持っていることが見て取れるね」と語っていた。

(Full-Count編集部)

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