ロッテ下位打線で広島をマクル! 鈴木「地に足がついて野球がやれている」

ロッテ・鈴木大地【写真:荒川祐史】
ロッテ・鈴木大地【写真:荒川祐史】

6回に井上、鈴木、田村、荻野の4連続タイムリーで逆転

■ロッテ 7-5 広島(3日・ZOZOマリン)

 ロッテの下位打線が広島の強力打線を打ちまかした。3日の広島戦(ZOZOマリン)に7-5で打ち勝った。2点を追う6回に4連続適時打で4点を奪い逆転に成功。大谷、松永、内のリレーで逃げ切り、3カードぶりのカード勝ち越しで、交流戦3勝3敗で5分に戻した。

 原動力になったのは7番・井上、8番・鈴木、9番・田村の下位打線だ。4番経験者が並ぶが、鈴木は打撃不振で打率は.216まで落ち、17日のオリックス戦では9番まで降格していた。

 田村とは「自分の方が(打率は)上」とのいじり合いをしているが、前キャプテンの打撃がようやく戻ってきた。2点を追う6回。先頭・角中が右中間三塁打を放ったが絶好機に清田、福浦が凡退に倒れ嫌なムードが漂ったがそれを救ったのが7番から始まる下位打線だった。

 まずは井上が「自分が絶対かえす気持ちで打った」と九里の144キロ直球を中前に運ぶタイムリー。続く鈴木はスタンドには届かなかったが、右翼フェンス直撃の三塁打で同点に追いつく。そしてトドメは田村の左中間二塁打で逆転に成功した。

「(井上)晴哉がつないでくれたから、4点が入った。2アウト取られてからだから、価値がある。打順の意識はない。8番の選手が打てばチームにプラスになるという気持ち。打率は低いが、ピッチャーとの間がとれて、地に足がついて野球がやれている」と鈴木。打率は.234と本来の姿ではないが、お立ち台では「(中日、阪神戦の)一週間勝ち越して、いい形で戻ってきます」と宣言した。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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