日ハムが史上7球団目の4500勝 NPB球団勝利数ランクは巨人が圧倒的1位

日本ハム・栗山監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・栗山監督【写真:荒川祐史】

日ハムは「青バットの大下」から72年で節目の1勝

 日本ハムは6月26日の那覇でのソフトバンク戦に勝利して、通算4500勝目を挙げた。これはNPB7球団目。

 北海道日本ハムファイターズは、終戦直後の1946年、セネタースとして誕生。赤バットの巨人・川上哲治とともに、戦後の野球少年の人気を二分した青バットの大下弘を主軸として人気を博した。

 その後、東急グループの傘下となり、東急フライヤーズに。以後、急映、東急、東映、日拓ホームと球団名が変わる。張本勲、大杉勝男などの強打者、土橋正幸、尾崎行雄などの好投手を擁し、豪快なチームカラーで知られた。

 1973年に日本ハムが親会社となり、日本ハムファイターズに。本拠地は巨人と同じ後楽園、東京ドームの時代が長かったが、2004年、北海道に移転。札幌ドームを本拠地とし、球団名も北海道日本ハムファイターズと改めた。ダルビッシュ有、大谷翔平などのスター選手を輩出し、観客動員は年間200万人を超す人気チームとなっている。

 2018年6月26日時点での、NPB全球団の勝利数ランキング。()は優勝・日本一の回数。※は消滅した球団。球団名は最終のもの。

巨人 10397試5887勝4191敗319分 率.584(45・22)
阪神 10421試5218勝4892敗311分 率.516(9・1)
ソフトバンク 10250試5214勝4671敗365分 率.527(20・8)
中日 10410試5182勝4881敗347分 率.515(9・2)
オリックス 10417試5162勝4903敗352分 率.513(12・4)
西武 9225試4695勝4168敗362分 率.530(21・13)
日本ハム 9691試4500勝4845敗346分 率.4815(7・3)
ロッテ 9212試4443勝4405敗364分 率.502(5・4)
広島 9174試4255勝4577敗342分 率.4817(8・3)
ヤクルト 9173試4136勝4736敗301分 率.466(7・5)
DeNA 9174試3958勝4926敗290分 率.446(2・2)
近鉄 7252試3261勝3720敗271分 率.467(4・0)※
楽天 1922試856勝1022敗44分 率.456(1・1)
松竹 1600試647勝896敗57分 率.419(1・0)※
大映 1527試626勝858敗43分 率.422(0・0)※
大和 654試238勝384敗32分 率.383(0・-)※
翼 426試213勝191敗22分 率.527(0・0)※
金鯱 420試157勝249敗14分 率.387(0・-)※
高橋 435試147勝280敗8分 率.344(0・0)※
西鉄 276試146勝113敗17分 率.564(0・-)※(西武とは別の球団)
西日本 136試50勝83敗3分 率.376(0・0)※

 巨人が勝利数、勝率、優勝、日本一の回数でも圧倒的。勝利数では阪神、ソフトバンク、中日、オリックスと続く。いずれも戦前創立の老舗球団だ。

 戦後創立の球団としては西武が最多勝。西鉄時代に黄金時代があり、西武になってからも強かったことが大きい。西武は勝率では巨人に次ぐ2位だ。日本ハムは西武よりも創立は4年早いが、勝利数では及ばない。

 次の4500勝はあと57勝に迫ったロッテ。ロッテの残り試合は76試合あるので数字の上では今季中の達成が可能だが、おそらくは来年前半になるだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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