大谷翔平、打者復帰なら新たな問題!? 米名物記者が指摘「プホルスが…」

エンゼルス・大谷(左)とプホルス【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷(左)とプホルス【写真:Getty Images】

大谷DH固定でプホルスの一塁守備の負担が増す?「現実的になる可能性も」

 MLBネットワークの人気番組「MLBトゥナイト」に、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」の名物記者、ケン・ローゼンタール氏が出演し、右肘内側側副靭帯損傷で故障者リスト(DL)に入っているエンゼルス大谷翔平投手の打者限定での復帰が、エンゼルスに新たな問題を発生させる可能性があると指摘した。

 ローゼンタール氏が懸念しているのは、大谷がDH専門で復帰すると、主砲のアルバート・プホルス内野手が常時一塁を守ることになるという点。「彼(プホルス)は38歳であり、既に41試合に一塁で先発出場を果たしています。その数字は過去2シーズンの(一塁での先発出場)の合計をも上回っています。仮の話ですが、もしオオタニが復帰するとなったら、プホルスは一塁手としプレーし続けることに身体的に耐えられるのでしょうか?」と、プホルスにかかる守備の負担を不安視している。

 大谷をはじめ、故障者続出で”野戦病院化”が止まらないエンゼルス。27日(日本時間28日)のレッドソックス戦でも、リリーフ右腕のジュエルが自らの暴投でホームベースをカバーした際、足をひねった上に走者と交錯して担架で退場。コザートは左肩手術が決まり、今季絶望となる可能性が高い。誰かが復帰すると誰かがケガをする負のスパイラルが止まらない。最近もプホルスは一塁を守り、トラウトがDHに入っている。

 打線の中でプホルスにかかる負担を軽減するためには、エンゼルスでは貴重な左の長距離打者である大谷に早期復帰してほしいが、DH固定となると一塁を守るプホルスの守備の負担が増える。これが後々、どのように影響してくるか。

 6月は上旬に7連勝もあったが、中旬に4連敗、さらにこの日のレッドソックス戦で5連敗と貯金を吐き出し、結局6月ここまで11勝13敗の負け越し。貯金はわずか1と目減りし、ア・リーグ西地区首位のアストロズに12.5ゲーム差をつけられ4位に沈んでいる。このままではオールスター前にポストシーズン争いから脱落してしまう。「現状では(プホルスの守備負担は)仮定的な疑問ではありますが、この先現実的になっていく可能性があります」。ローゼンタール記者の懸念を解決する妙案は、果たしてあるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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