大谷翔平、値千金の代打決勝アーチに「一番いい形」「捉えられてラッキー」

自身メジャー初となる代打本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
自身メジャー初となる代打本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

自打球当てた右膝に「結果的にあまり全力では走れなかったので…」

 8日(日本時間9日)本拠地ドジャース戦で7号代打決勝ソロ弾を放ったエンゼルス大谷翔平投手。前日7日(同8日)の第5打席に自打球を右膝に当て、この日もスタメンから外れていたが、チームの勝利に直結する一発を放ち、「結果的にあまり全力では走れなかったので、一番いい形になってよかったと思います」と笑顔を見せた。

 大谷は3-3の7回裏に先頭打者として代打出場。ドジャース2番手の変則右腕シャグワが投じた6球目内角低めの難しいボールを捉えた。試合後、この場面を振り返った大谷は「(後から)ビデオを見ましたけど、やっぱりいいコースだったので、結果的にバットに当たってくれて、捉えられてラッキーだった。アプローチの段階でチェンジアップも頭にいれないといけなかったので、そこら辺の難しさはあったのかなと思います」と話した。

 自打球を当てた右膝に痛みはあったが、メディカルスタッフやトレーナーらの前で体を動かし、代打出場に最終的な“ゴーサイン”が出たのは、試合が始まった後、2回頃だったという。

 6日(同7日)の同カードでは9回2死から四球→盗塁で劇的な逆転サヨナラ勝利を呼び込んだ。その試合で無安打だったことを“自虐ネタ”とし「打てないので、四球しかないなと思って」と笑わせたが、この日放ったホームランにも「結果的にあまり全力では走れなかったので、一番いい形になってよかったと思います」と笑顔を浮かべた。

 注目のLA対決、フリーウェイシリーズ3連戦のうち2勝に大きく貢献した。「僅差をものにできるのはすごくいいことじゃないかと思う」と話した24歳が、大舞台で強烈な存在感を見せつけた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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