“野戦病院”エンゼルス 14人目のDL入りか… エース右腕が右前腕部の炎症で降板

3回途中に緊急降板となったエース右腕ギャレット・リチャーズ【写真:Getty Images】
3回途中に緊急降板となったエース右腕ギャレット・リチャーズ【写真:Getty Images】

リチャーズが3回途中で緊急降板、12日にも精密検査

 エンゼルスの投手陣が壊滅危機を迎えている。10日(日本時間11日)の本拠地マリナーズ戦で先発したエース右腕ギャレット・リチャーズ投手が3回途中に緊急降板。球団は右前腕部の炎症と発表し、11日(同12日)に精密検査を受けることも決定した。

 この試合まで今季5勝4敗、防御率3.42と奮闘していたリチャーズは、2016年に右肘内側側副靭帯を損傷し、大谷翔平投手と同じ幹細胞注射を受けてた後、2007年に戦列復帰していた。だが、昨季も先発したのは6試合。故障に泣かされ続けた「ガラスのエース」は今季は開幕から順調な活躍を見せてきたが、ここへきて腕の違和感で緊急降板。2回2/3を4安打1奪三振1四球で3失点(自責3)。わずか42球(25ストライク)でマウンドを後にした。

 エンゼルスの投手陣はすでに野戦病院状態だ。マット・シューメーカー、タイラー・スカッグス、J.C.ラミレスという開幕ローテーション入りした3投手が故障者リスト(DL)入り。代わりにローテーションに組み込まれたニック・トロピアーノも離脱中で、守護神のキーナン・ミドルトンら投手陣だけでも、すでに計10人がDL入りしている。

 二刀流スーパースターの大谷も、右肘内側側副靱帯の損傷で6月7日(同8日)にDL入り。現在は打者としての限定復帰となっており、投手陣は実質11人がDL入りしていることになる。

 野手では、控え捕手のレネ・リベラ、ザック・コザート、クリス・ヤングも故障中。このままリチャーズがDL入りとなれば、エンゼルスは14人がDL入りという衝撃の事態を迎えることになる。

 試合後、ソーシア監督はリチャーズについて「医療スタッフに今後の方針を決めてもらうことになる。明日検査を行い、どうなるか見ていく」と話したが、どんな検査結果が待っているのか。エンゼルスに試練が訪れている。

(Full-Count編集部)

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