「流れを一変させるボール」ロバーツ監督が絶賛する前田健太の決め球とは

捕手バーンズは感銘「うまくいかなくても別の武器がある」
11日(日本時間12日)敵地パドレス戦で6回途中1失点の好投を見せ、今季6勝目を飾ったドジャース前田健太投手。4試合連続9奪三振を記録するなど好調が続いているが、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、その要因としてチェンジアップの存在を挙げているという。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」が伝えている。
記事によれば、前田は今春からチェンジアップの握りを模索。現在はスプリットに近い握りに落ち着いたという。ロバーツ監督が「これまでは左打者、右打者への攻め方は一貫していた」と指摘する通り、決め球としてスライダーを多投してきたが、今季は右打者にはスライダー、左打者にはチェンジアップを決め球としている。指揮官は「左打者を抑える術も見つけて、傾向の違いはこれまでになく顕著だ」と話している。
また、握りがスプリットに近いために、ボールは大きく縦に変化。ロバーツ監督は「彼にとって流れを一変させるボールだ。左打者相手だけでなく、右打者に対してもね。ストライクも取れるし、低めに落とすこともできる。これは大きな武器だよ」と太鼓判を押したという。
捕手のバーンズは、毎年新たなレパートリーを増やそうとする前田の姿勢に「感銘を受ける」と話している。スライダーに加え、精度を増したチェンジアップ、さらに変化の違いを模索するカーブなどを投げる右腕について「もし何かがうまくいかなくても、彼にはまた違う武器があるんだ。移籍当初の彼は基本的には直球とスライダーが売りの投手だったのに」と、メジャー移籍後3年での成長を称えたそうだ。
味方も感心せざるを得ない前田の進歩。後半戦はどんな投球を見せてくれるか楽しみだ。
(Full-Count編集部)
