ロッテ、自滅の黒星スタートに井口監督が厳しい一言「負けるべくして負けた」

ロッテ・井口監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・井口監督【写真:荒川祐史】

Aクラス入りにハッパ「こういうところをきっちり…」

 ロッテは後半戦スタートの16日、ZOZOマリンで行われた楽天戦に延長10回の末、2-3で敗れて痛い星を落とした。勝利目前の9回に同点に追いつかれると、10回に勝ち越しを許して逆転負け。試合後、井口監督は「後ろの2人が点を取られるようでは勝てない」と厳しい表情を見せた。

 4番に戻った井上晴哉が、4回に17号ソロで先制点を挙げる。自身3連敗中の涌井秀章は、立ち上がりからストレートで押す力勝負で4回まで2安打投球。だが、援護を受けた直後の5回にアマダーに13号ソロを浴びて追いつかれた。

 それでも8回に角中勝也の三遊間適時打で2-1と勝ち越しに成功。9回を抑えの内竜也に託したが、2死から代打・桝田慎太郎に痛恨の同点2号ソロを献上してしまった。打線は9回裏に2死満塁とサヨナラの絶好機を作るが、中村奨吾の打球が二塁を守る藤田一也の美技に阻まれた。

 2-2の延長10回は、この回からマウンドに上がった益田直也が、三好匠、島内宏明の連打で1点を勝ち越された。その裏、先頭の代打・福浦和也が右中間二塁打で2000本まであと17本とし、角中が歩いて無死一、二塁と再びサヨナラの好機を迎えるも、三木亮が痛恨の送りバント失敗で勝利の機運は急速にしぼんだ。

 貯金を1に減らしてしまい、「負けるべくして負けた。こういうところをきっちり決められないようでは上を目指していけない。点を取ったらすぐ取られ、うちはこういう展開が分かりきっている。そこを何とか勝ち切らないといけない。そこが前半からの課題」と指揮官は厳しかった。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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