投球練習再開の大谷翔平が今季中の戦列復帰宣言「そこを目指してやりたい」

カイケル相手にこの日、3三振に倒れたエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
カイケル相手にこの日、3三振に倒れたエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

手術の可能性は「それはマスコミの方の憶測というか…」

 エンゼルス大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、本拠地アストロズ戦に「5番・DH」で先発し、左腕カイケルの前に3打席連続三振を喫した。前日に受けた右肘再検査を経て投球練習を再開。エンゼルスのエプラーGMは投手としての復帰時期を明言しなかったが、大谷自身は今季の先発マウンド復帰について「もちろんそうですね。そこを目指してやりたいと思っています」と“宣言”した。

 6月6日(同7日)本拠地ロイヤルズ戦後に右肘の張りを訴えた大谷は、翌日MRI検査を受けて右肘内側側副靱帯の損傷と診断され、多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射の治療を受けた。7月3日(同4日)にまずは打者として戦列復帰。投手としての練習には制限がかけられていたが、同19日(同20日)の再検査でついにゴーサインが出た。

 大谷は同日から60フィート(約18.3メートル)のキャッチボールを再開。この日も試合前に水原通訳を相手に同様のキャッチボールを約50球行っていた。久々にボールを投げた大谷は「キャッチボールですけど、1つ前に進むのはいいことかなと思います」と笑顔。「投げられないもどかしさはありましたけど、やることを1つずつやっていって、まだ後半あるので、そこで活躍できるような準備ができればと思います」と話した。

 右肘靱帯損傷ということもあり、トミー・ジョン手術と呼ばれる靱帯再建手術の可能性も伝えられたが、大谷自身は「それは特にこちら側はなかったので、マスコミの方の憶測というか、そこに尽きるかなと」と笑いながら、手術の可能性を否定した。

 今後の具体的なプランは決まっていないが、「1日1日確認しながら、次は何をやっていこうかと確認しながらやる形になる」とし、焦らず着実に復帰の道のりを歩んでいくとした。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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