楽天久保が血行障害乗り越え今季初勝利 「チームが勝ったことが1番」

楽天・久保裕也【写真提供:東北楽天ゴールデンイーグルス】
楽天・久保裕也【写真提供:東北楽天ゴールデンイーグルス】

母校の沖学園が南福岡大会を制し、甲子園初出場を決めた

■楽天 6-5 ソフトバンク(27日・ヤフオクドーム)

 楽天の久保裕也投手が、今季初勝利を挙げた。27日、敵地ヤフオクドームでのソフトバンク戦。同点とされた5回途中から1回2/3を無失点に抑えると、7回に味方が勝ち越し。そのまま勝利投手となり、5月5日の支配下登録復帰後初白星をマークした。

 2点リードで迎えた5回、先発の塩見が中村晃にフェンス直撃の2点適時二塁打を浴びて試合を振り出しに戻された。なおも1死二塁で、久保がマウンドへ向かった。「とにかくゼロに抑えることを考えた。根性です」。西田を三ゴロ、牧原を二ゴロに封じてピンチを脱出。6回は2死から二塁打を浴びたが、最後は内川を投ゴロに仕留めた。

 直後の7回に、味方が勝ち越し。白星が38歳のベテランの下に転がり込んできた。平石洋介監督代行も「久保がよく食い止めてくれた」と称える好救援だった。昨季途中に右手の血行障害を発症。オフにはリハビリのために育成契約へと変更となり、5月5日に支配下契約への復帰。病を乗り越えての1勝となったが、久保自身は「特に(思うことは)ないです。チームが勝ったのが1番。野手のみんなが取られた分を取り返してくれるので、その1点を守り切ることを投手陣は思ってやっている」と、チームの勝利を1番に喜んだ。

 小学6年生から福岡で育った久保。母校の沖学園高校は、この夏の第100回全国高等学校野球選手権記念大会の南福岡大会を制して甲子園初出場を決めた。「やっぱり嬉しいですね」と母校の活躍を喜びつつ、ある悩みも…。差し入れ等も考えているが、「監督が代わってしまって、誰1人知らないんです。どう連絡を取っていいのか…。いま調査中」なのだという。

 それはさておき、チームは後半戦8勝1敗で、5位オリックスとの差は4.5ゲーム差に。「下手したら優勝争いにも食い込めるところまでいけるんじゃないかと思っています」と久保。快進撃を続ける楽天が、パ・リーグの後半戦を面白くしそうだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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