光る活躍 育成出身選手、NPB復帰の独立リーガーたちが球界を熱くする

BCリーグから加入したヒースと岩本も活躍中

 そして、センセーショナルなデビューを飾ったのが、ソフトバンクの大竹だ。育成ドラフト4位で早稲田大から加入した左腕は、先発事情の苦しさから支配下昇格即初先発を遂げ、1日の西武戦で8回2失点と好投。史上初となる育成出身ルーキーの初登板初先発初勝利という快挙を達成した。大竹はそのままローテにとどまり、8日のロッテ戦(ZOZOマリン)で先発する予定だ。

 また、チームに欠かせぬ存在となっている新戦力として、独立リーグを経てNPBに復帰した2人も忘れてはならない。西武のデュアンテ・ヒース投手と、オリックスの岩本輝投手だ。

西武 D.ヒース投手(20試合3勝0敗2S5H 2.41)
オリックス 岩本輝投手(7試合1勝0敗0S4H 0.00)

 2014、15年と広島に在籍したヒースは、その後メキシカンリーグでプレー。今季からルートインBCリーグの富山に加入すると、5月に西武へ入団した。増田、そして代役クローザーのカスティーヨが相次いで不振に陥り、現在はヒースがクローザーに。ここまで20試合に投げて3勝0敗2セーブ5ホールドの成績で、西武の優勝に向けて鍵を握る存在となっている。

 2011年から2016年まで阪神に在籍していた岩本は、2016年オフに阪神を戦力外となり、2017年からはルートインBCリーグの福井でプレー。7月に入ってオリックスに加入すると、中継ぎとしてチームの戦力となっている。ここまで7試合に登板し、いまだに無失点。4日のソフトバンク戦ではNPB復帰後初勝利をマークした。

 かつては巨人の山口鉄也、最近ではソフトバンクの千賀滉大や甲斐拓也といった面々が、育成選手から球界を代表するプレーヤーとなった。そして、一度はNPBから離れ、再びその舞台へと戻ってきた2人の元独立リーガー。NPBへの道を切り拓いた選手たちが、後半戦の鍵を握るかもしれない。

(Full-Count編集部)

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