大器が輝いた一日 金足農・吉田が14K、花咲徳栄・野村がソロ弾と本領発揮

昨夏の覇者・花咲徳栄、終盤の集中打で逆転し初戦突破
昨夏の覇者・花咲徳栄、終盤の集中打で逆転し初戦突破

大垣日大・小野寺、花咲徳栄・井上ら1、2年生も大活躍

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会第4日は8日、1回戦4試合を行った。第4試合では、昨夏の覇者・花咲徳栄(北埼玉)が鳴門(徳島)に苦戦を強いられながら、8回に逆転し8-5で初戦突破。投打ともにプロ注目のエースで4番・野村佑希が、左翼席へ一直線に持っていく痛烈なソロ本塁打とダメ押しの2点二塁打で3打点の活躍を見せた。第2試合では、金足農(秋田)の”みちのくの剛腕”吉田輝星が、鹿児島実(鹿児島)を相手に14三振を奪って1失点完投。第3試合では、大垣日大(岐阜)の5番を打つ2年生・小野寺優斗が2本塁打をたたき込むなど、将来性豊かな大器たちが輝く一日となった。

◯日南学園(宮崎)2-0丸亀城西(香川)

 日南学園・辰己が丸亀城西打線を散発4安打に封じ、わずか99球の完封勝利。三振は9回に取った1個だけながら、テンポのいいピッチングで凡打の山を築いた。打線は3回、8回のチャンスに適時打が出て確実に得点し、辰己を援護した。試合時間わずか1時間42分という、引き締まった接戦だった。

◯金足農(秋田)5-1鹿児島実(鹿児島)

 金足農・吉田は、やや制球に苦しむ面はあったものの、走者を背負うと一段ギアを上げ、140キロ台後半のストレートで押して14奪三振。6イニングで3アウト目を三振で奪い、球速はMAX148キロを計測して157球、9安打1失点で完投した。打線もスクイズなどをからめて3回に3点を奪って主導権を握り、1点を返された8回にも2点を加えて突き放した。

◯大垣日大(岐阜)9-3東海大星翔(熊本)

 大垣日大が、3本塁打の長打攻勢で逆転勝ち。2点をリードされた4回に無死満塁から7番・堀本の満塁本塁打で5-3と逆転。7回には、小野寺のこの日2本目となる右中間への3ラン本塁打でダメを押した。小野寺は2回にも右越えにソロ本塁打を放っており、2年生ながら非凡なパンチ力を見せた。投げては、エースナンバーの修行から内藤への継投で、強打の東海大星翔打線を3点に抑え込んだ。

◯花咲徳栄(北埼玉)8-5鳴門(徳島)

 花咲徳栄が、終盤に地力を見せ逆転勝ちをおさめた。2-4の8回2死一、二塁から倉持の適時打、1年生で「7番・右翼」に入っている井上朋也の右翼線2点適時二塁打で一気に逆転。野村は4回に左翼へのソロ本塁打、9回に勝利を決定づける2点二塁打を放ち、投げては鳴門打線の思い切りのいいスイングに苦しみながらも149球5失点で完投した。

 この結果、2回戦で日南学園は3日目第4試合に勝利した常葉大菊川(静岡)と対戦。金足農と大垣日大の対戦が決まり、花咲徳栄は、第5日第1試合の横浜(南神奈川)-愛産大三河(東愛知)の勝者と顔を合わせる。

(Full-Count編集部)

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