広島中崎、100セーブ達成は球団史上4人目 トップは永川の165セーブ

広島・中崎翔太【写真:荒川祐史】
広島・中崎翔太【写真:荒川祐史】

現役選手では8人目となる大台到達

 広島の中崎翔太投手が8日、本拠地マツダスタジアムでの中日戦で、通算100セーブを達成した。NPB史上30人目となる。

 NPBの歴代通算セーブ数ランキングを見ると、以下の通りとなる(100セーブ以上)。()内は実働年、RPは救援登板数。※は現役。江夏豊はセーブ制導入後の数字。

1岩瀬仁紀405S/985RP(1999-2018)※
2高津臣吾286S/584RP(1991-2007)
3佐々木主浩252S/431RP(1990-2005)
4サファテ234S/427RP(2011-2018)※
5小林雅英228S/450RP(1999-2011)
6藤川球児224S/672RP(2000-2018)※
7江夏豊193S/495RP(1967-1984)

8馬原孝浩182S/371RP(2004-2015)
9クルーン177S/304RP(2005-2010)
10武田久167S/534RP(2003-2017)
11永川勝浩165S/518RP(2003-2018)※
12豊田清157S/476RP(1995-2011)
13平野佳寿156S/484RP(2006-2017)
14赤堀元之139S/360RP(1989-2004)
15大野豊138S/483RP(1977-1998)
16大塚晶則137S/305RP(1997-2003)
17増井浩俊134S/427RP(2010-2018)※
18斉藤明夫133S/383RP(1977-1993)
19鹿取義隆131S/739RP(1979-1997)
20山本和行130S/539RP(1972-1988)
21林昌勇128S/238RP(2008-2012)
22牛島和彦126S/327RP(1980-1993)
23ギャラード120S/194RP(2000-2004)
24山崎康晃118S/223RP(2015-2018)※
25ペドラザ117S/194RP(1999-2003)
26郭源治116S/266RP(1981-1996)
27山口俊111S/320RP(2006-2018)※
28佐々岡真司106S/267RP(1990-2007)
29MICHEAL104S/286RP(2005-2012)
30中崎翔太100S/283RP(2012-2018)※

 セーブは1974年に正式に記録として導入され、それ以降の投手が対象となっている。通算最多セーブ記録は長らく江夏豊が保持していたが、佐々木主浩が1998年に14年ぶりにこれを更新、以後、高津臣吾、藤川球児、岩瀬仁紀とクローザーに特化した投手が続々と登場して、記録を更新した。

 中崎は史上30人目の100セーブだが、現役では8人目。広島で100セーブを挙げたのはこれが4人目となる。広島の通算セーブ数5傑は以下のようになっている。

1永川勝浩165S/518RP(2003-2018)※
2大野豊138S/483RP(1977-1998)
3佐々岡真司106S/267RP(1990-2007)
4中崎翔太100S/283RP(2012-2018)※
5津田恒実90S/228RP(1982-1991)

 広島のクローザーといえば1979年日本シリーズの「江夏の21球」の江夏豊が有名だが、江夏は1978-80年の3シーズンだけ在籍し55セーブを挙げたのみ。上位5人はすべて広島の生え抜きだ。

 多くの場合、クローザーはチームに1人だけ選任される。広島で言えば、永川が長くクローザーを務め、その後サファテ(現ソフトバンク)、ミコライオと外国人が続いたのちに中崎がクローザーになった。しかし、昨年は不振が続いたために、一時期今村猛と持ち場を交換し、中継ぎ投手になった。

 中崎と通算セーブ数24位のDeNA山崎康晃は同じ1992年生まれ。中崎は8月10日、山崎は10月2日に26歳になる。救援投手として入団し、1年目からクローザーとして起用され、わずか4年で100セーブをクリアした山崎に対し、中崎は当初は先発。その後中継ぎに転向し、さらにクローザーになったため、達成まで7年を要した。異なる道のりを歩んできた2人だが、今後も同じセ・リーグのライバルとしてセーブ数を積み重ねていくことになるだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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