元オリ・マエストリが豪州Lのシドニー入団 監督が高評価 「国際的ハイレベル」

2015年には欧州代表にも選出されたアレッサンドロ・マエストリ【写真:Getty Images】
2015年には欧州代表にも選出されたアレッサンドロ・マエストリ【写真:Getty Images】

約7年ぶりの豪州復帰、元ヤクルトの中島彰吾とチームメートに

 オーストラリアのシドニー・ブルーソックスは9日、元オリックスのアレッサンドロ・マエストリ投手の入団を発表した。世界中で投げ続ける右腕はまだまだマウンドに立ち続ける。

 2012年から4年間、オリックスに所属していたマエストリは150キロを超える直球とスライダーやカーブなど多彩な球種を武器に先発やリリーフもこなす万能選手だった。日本では4年で96試合に登板し、14勝11敗1セーブ、防御率3.44の成績。オリックス退団後は韓国球界を経て、今季は母国イタリアでキャリアを積んでいた。

 マエストリにとって2011-2012年シーズン以来の豪州球界。当時はブリスベン・バンディッツの一員として11試合で4勝4敗、防御率3.25を記録したが、今回はシドニーでプレーすることになる。

 シドニーのトニー・ハリス監督は「アレッサンドロは日本のオリックス・バファローズや韓国といった国際的にハイレベルな場所で投げてきた。我々は彼を先発の柱の1人としてチームに迎えられることにとても興奮しています。今年はぜひ、シドニーで成功を収めてほしいと思っています」とコメントを発表しており、経験豊富な右腕の加入を喜んでいる。

 先日、シドニーは元ヤクルトの中島彰吾投手とも契約を交わしており、現時点で2人の日本球界経験者が共にプレーすることが決まった。豪州球界では世界中でプレーしてきた選手たちを加入させることでリーグ全体の発展を目指しており、2018-2019年シーズンからは全8球団の2地区制で新たなスタートを切る。

 優秀助っ人としてオリックスでも愛された“助っ投”は果たして豪州でどのような投球を見せてくれるのだろうか。マエストリの野球旅はこれからも続く。

(豊川遼 / Ryo Toyokawa)

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