MLB公式が菊池雄星を特集、先発2番手の評価 楽天助っ人「付け入る隙なし」

西武・菊池雄星【写真:荒川祐史】
西武・菊池雄星【写真:荒川祐史】

150キロ超の左腕にメジャースカウトの評価も上々

 西武の菊池雄星投手が、今オフにポスティング制度を利用してメジャーに挑戦する可能性が浮上しているという。MLB公式サイトが「2019年にメジャーに来るかもしれない日本人スター」と特集している。

 記事によると、多くのメジャー関係者は菊池が今オフ、MLBに挑戦すると考えているという。複数のメジャー球団のスカウトは、菊池の才能をメジャーの先発ローテーションで2番手と評価。日本人左腕としては稀有な最速96マイル(約154キロ)に到達する速球が評価されている、とも報じられている。一方、現在パ・リーグ首位の西武が今年の日本シリーズで優勝した場合、チームの連覇に貢献するために残留を選ぶ可能性も捨てきれないという声もあるそうだ。

 メジャー経験者も日本人左腕のポテンシャルを評価している。インディアンスとフィリーズでプレー経験のある楽天のフランク・ハーマン投手は、2017年シーズンに最多勝と最優秀防御率に輝いた菊池について「付け入る隙がない」と証言。昨季に比べて今季はややスライダーが見劣りするものの、カーブやチェンジアップを使い、バリエーションを広げたことについて言及し、「今後肩が万全な状況にこれからなることを考えればポジティブなものになるかもしれない。必要に迫られて使い始めた変化球に自信を深めているようだ」と語ったという。

 ハーマンは、菊池の人間性について「誰もが彼の“野球に対する向き合い方”と“闘争心”はトップクラスだと言っている。本当にMLBに行って、最高の選手と競い合いたいと思っていることも有名だ」と評価する一方で、日本人投手に関するリスクについても警鐘を鳴らしている。

 そのリスクとは「日本の先発投手に関して心配な部分は長期間有望だった選手の、過剰な球数だ」と語り、7月8日の楽天戦で菊池が9回で120球近く投げた試合を振り返ったという。

 昨季はエンゼルスの大谷翔平投手、ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手、パドレスの牧田和久投手の3人がNPBからメジャーに移籍した。今オフは菊池が新たに海を渡るのだろうか。

(Full-Count編集部)

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