大阪桐蔭が“魔の3回戦”を突破 浦和学院、済美、報徳学園もベスト8入り
大阪桐蔭VS浦和学院、済美VS報徳学園が準々決勝で激突
第100回全国高等学校野球選手権記念大会は第12日は16日、3回戦4試合を行った。
第1試合は報徳学園(東兵庫)が集中打で愛工大名電(西愛知)の投手陣を攻略し7-2で快勝。第2試合は、浦和学院(南埼玉)が背番号11の右腕・渡辺が6-0と二松学舎大付(東東京)を完封した。第3試合は、済美(愛媛)が高知商(高知)との四国対決を3-1で制し、第4試合は大阪桐蔭(北大阪)が高岡商(富山)の左腕・山田に11三振を喫しながらも3-1で競り勝ち、昨年仙台育英(宮城)に逆転サヨナラ負けを喫した“魔の3回戦”を突破し、いずれも準々決勝に進出した。
再抽選の結果、第14日(18日)の準々決勝は、第1試合が大阪桐蔭-浦和学院、第2試合が済美-報徳学園の顔合わせとなった。
○報徳学園(東兵庫)7‐2愛工大名電(西愛知)
愛工大名電は、継投策が裏目に出た。室田-秋山の継投で勝ち上がってきたチームだったが、3回途中での交代後、秋山が四球、死球と制球を乱した。6回以降は落ち着いてまずまずの投球を見せただけに惜しまれる。一方、報徳学園の先発・林は7回まで丹念に投げて7回6安打2失点。8回からリリーフした木村も2回1安打無失点と継投策が見事にはまった。
○浦和学院(南埼玉)6-0二松学舎大付(東東京)
浦和学院は、1番・中前、2番・矢野のコンビが合わせて4安打4打点と機能した。対照的に、二松学舎大付の1、2番は失策と四球による出塁はあるものの無安打。この差が、意外なほどの点差につながった。渡辺が好投を見せ、投手陣にはメドが立った。もともと継投で勝ち上がっており、2回戦からの登場ということもあって、消耗度は低い。次は王者・大阪桐蔭との顔合わせとなり好ゲームに期待が持てる。
○済美(愛媛)3-1高知商(高知)
済美・山口、高知商・北代とも予想以上にタフさを発揮してロースコアのゲーム展開となった。次戦まで中1日あるのもポジティブな要素だろう。そして、強打の高知商相手にゴロアウト12個というのが、何より本来の姿を取り戻した証拠。済美にとっては心強い材料がそろった。逆転サヨナラ満塁ホームラン男の1番・矢野も好調を維持しているだけに、上り調子で準々決勝を迎えられそうだ。
○大阪桐蔭(北大阪)3-1高岡商(富山)
大阪桐蔭は、高岡商・山田に11三振を喫したが落ち着いたゲーム運びを見せた。根尾、藤原以外にも中川や山田など、周りを固める選手が結果を残した。特に、中川は昨年3回戦、仙台育英戦で逆転サヨナラ負けした際に痛恨の失策を犯した苦い記憶を克服したことで、準々決勝以降は伸び伸びプレーできそう。2回戦までで7打数1安打と当たりはなかったが、この試合で4打数2安打2打点と復調の気配を見せた。着々と、史上初となる2度目の春夏連覇へのピースは埋まりつつある。
(Full-Count編集部)