報徳学園・小園は3打数無安打に終わりベスト8で姿消す 済美は14年ぶりベスト4

第2試合は済美が報徳学園を退けベスト4進出!
第2試合は済美が報徳学園を退けベスト4進出!

5回1死一、三塁の好機で空振り三振に倒れる

 第100回全国高等学校野球選手権記念大会第14日、準々決勝第2試合は、済美(愛媛)が報徳学園(東兵庫)を3-2で下し、準優勝した2004年以来14年ぶりとなる準決勝進出を決めた。今秋のドラフト1位候補の報徳学園・小園海斗は、「1番・遊撃」で3打数ノーヒット。死球で出塁はしたものの不発に終わり、悔しいベスト8敗退となった。

 この夏、地方大会を含め8試合を投げ抜き、甲子園でも3試合31イニングを完投し414球を投げていた済美のエース・山口が先発のマウンドを池内に譲りスタートしたこの試合。小園は第1打席で二ゴロ、第2打席は死球の後、5回に最大の見せ場がやってきた。1-2と1点ビハインドの1死一、三塁、絶好の同点機。ここで済美は池内をあきらめ、右翼を守っていた山口を投入した。

 エースVSプロ注目強打者の真っ向勝負は、山口の勝ち。カウント2-2から、外角高めのチェンジアップに、小園のバットは空を切った。

 8回の第4打席も3ボール1ストライクから打って出たが、打球は一塁手の正面へ転がった。9回には先頭・政吉の二遊間寄りのゴロを弾き失策。この走者を二塁に置いて済美の3番・芦谷の一打は小園の横を鋭く抜けて3点目のタイムリーに。この1点が結果的に大きくのしかかり、9回1点を返すも及ばなかった。

 山口はこの日も4回2/3、57球を投げて1失点でまとめた。これで今大会4試合で計471球を投げ、さらに準決勝へと戦いは続くことになった。

(Full-Count編集部)

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