ダルビッシュ、リハビリ登板で異変…指揮官は失意「ずっと彼を待っていた」

カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

マイナーで登板も1回終了で緊急降板、同僚は同情「彼は復帰へ必死だった」

 右上腕三頭筋腱炎で故障者リスト(DL)入りしているカブスのダルビッシュ有投手は19日(日本時間20日)、1Aサウスベンドでのリハビリ登板を行ったが、1回を投げ終えた後に異変を訴えて緊急降板した。5月20日(同21日)のレッズ戦を最後に戦線離脱している右腕。今季の補強の目玉は再び復帰が遠のきそうな気配で、名将ジョー・マドン監督は「復帰を心待ちにしていたのに……」と落胆し、チームメートは「不運だ」と同情している。ESPNが報じている。

 6年総額1億2600万ドル(約140億円)の大型契約でやってきた優勝請負人が、苦しみのカブス1年目を迎えている。マイナーでのリハビリ登板を迎えたダルビッシュは初回、安打と四球で2死一、二塁のピンチを招いたものの、続く打者を三振に打ち取り、無失点で切り抜けた。しかし、2回のマウンドに上がり、投球練習を終えた際にベンチに異変を訴えて緊急降板となった。

 自らMRI検査を受けることを球団に伝えたというダルビッシュ。サウスベンド・カブスの球団公式ツイッターで公開されたインタビューでは、「世界中で自分が一番、自分に落胆しています。絶対帰ってくる強い気持ちでやっていきます」と語っていた。

 カブスの先発陣は苦しい台所事情となっている。マイク・モンゴメリー投手は左肩の炎症でDL入りしており、3年契約で加入したタイラー・チャットウッド投手も4勝6敗、防御率5.22と精彩を欠いていることなどを記事では紹介。そして、復活間近と目されていた日本人右腕の復帰も再び遠のいてしまいそうだ。

「私はそれ(ダルビッシュ復帰)を楽しみにしていた。それを否定できない。今年ずっと彼の復活を待っていたんだよ。しかし……今いるメンバーでやるしかない」

 記事の中に登場するマドン監督は失意を隠そうとしなかった。ダルビッシュはカブス1年目の前半戦で1勝3敗、防御率4.95と苦戦。復帰後の巻き返しが期待されていただけに、周囲のショックも大きい。主砲のアンソニー・リゾ内野手は「不運だ。彼は復帰に必死だった。こんなことが起こるなんて、ひどい話だ」と同情的だったという。

 ダルビッシュ不在の中、ナ・リーグ最高勝率で中地区首位を走るカブス。日本人右腕はこの試練を乗り越えることができるだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY