守護神が復帰も…前田健太はブルペンのまま、指揮官「重要な局面で起用する」

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

不整脈のジャンセンがDLから復帰、クローザーの役割は「通常通り」

 不整脈で故障者リスト(DL)入りしていたドジャースの守護神、ケンリー・ジャンセン投手が20日(日本時間21日)の本拠地カージナルス戦から復帰し、ベンチ入りすることになった。ただ、前田健太投手は先発ローテーションには戻らず、このままブルペン強化のために救援としてチームを支えると試合前にデイブ・ロバーツ監督が明かした。

 ジャンセンは10日(同11日)にロサンゼルスで不整脈の検査を受けてDL入り。長期離脱の可能性もあったが、早期での復帰となり、ロバーツ監督は「彼はワクワクしていた。彼と話をしたが、彼は2イニングを投げる準備はできているようだった。彼のそのワクワクする気持ちを落ち着かせないといけないが、球団にとっては非常に大きな意味を持っている」と喜びを隠せなかった。さらに、役割については「通常通りだ。彼は腕の状態を良好のままに保てていたから、それは紛れもなく重要なこと」と、クローザーとして起用することも明言した。

 そのジャンセンのDL入りに伴い、先発からブルペンへと配置転換となっていた前田についても指揮官は言及。「当面はケンタをブルペンから起用することになる。重要な局面でね。今夜、彼にマウンドに上がってもらうことを期待している。1イニング、もしくは2イニングの可能性もある」。信頼は厚く、ジャンセンにつなぐという貴重な役割を任されることになる。

 前田は昨季、ポストシーズンで9試合に救援登板し、2勝0敗、防御率0.84と大活躍。世界一へあと1勝まで迫ったチームに大きく貢献した。今季は先発として役割を全うしていたものの、重要な終盤戦へ向けて、ロバーツ監督はリリーバー前田の力を求めた形だ。配置転換後の初登板となった14日(同15日)のジャイアンツ戦では同点の9回に登板して1回1失点で敗戦投手となったものの、信頼は揺らいでいない。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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