広島痛恨逆転負け 「また切り替えて」緒方監督は報道陣の質問受け付けず

広島・緒方監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方監督【写真:荒川祐史】

9回2死からリクエストで判定覆り、直後に同点に

■ヤクルト 10-5 広島(21日・マツダスタジアム)

 広島は21日、マツダスタジアムで行われた東京ヤクルト戦で延長10回の末に5-10で敗れた。抑えの中崎が9回2死から同点に追いつかれると、延長10回にアドゥワが決定的な2本の本塁打を浴びた。4時間47分のロングゲームで後味の悪い敗戦となり、試合後の緒方監督は報道陣の質問にほとんど答えなかった。

 1点リードで迎えた9回、中崎が先頭打者への四球から1死二塁のピンチを招いた。代打の畠山を三振に打ち取り、続く代打・谷内は三塁ゴロ。試合終了かと思われたが、これを三塁の上本が弾く。走り込んできた二塁走者の田代にタッチしたかに見え一度はアウトの判定も出たが、リクエストの結果、判定が覆った。2死一、三塁となると、続く坂口に同点のタイムリーを打たれた。

 延長戦に入ると、6番手のアドゥワがバレンティンに勝ち越しソロ、畠山に3ランを浴びるなど5点を失い、手痛い黒星に。試合後の緒方監督は「また切り替えて、しっかり自分たちの野球ができるように頑張るだけです」とコメントした後、報道陣の質問は受け付けず、足早にロッカールームに消えた。ベンチ裏では、肩を落とす上本を菊池が慰めながら引き上げる一幕もあった。

 この日の勝利で勝率5割に復帰した2位のヤクルトとの差は10ゲームと、まだまだ差はある。それでも、投手陣が13個の四球を与えた末に、信じられないようなミスで勝ちを逃す結末にとなり、もったいない星の落とし方となった。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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